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2009年 08月 25日

HINANOの旅 嫁入りクルーズはまだ続く① 『船長VSボースン』

横須賀・平成港のステップマリンに上架されていた『HINANO』が海に浮かんだのは今月六日、長崎回航の前日でしたから、およそ二ヶ月半も陸で無聊(ぶりょう)をかこっていました。
d0007653_20511857.jpg船腹を撫でているように見える白シャツに白帽姿(→→)の男性、新しいオーナー岡元俊一さんです。
マグロ母船『TUNA PRINCESS』(7,000トン)の船長としてスペインから帰国したのが先月の終わり。
売買契約のほとんどを友人に代行させていましたから、新オーナーと『Hinano』の出会い、出発前日のこの日が「初タイメ~ン」だったと言えるのです。
海に下された『HINANO』は、上架しっ放しだった船体のテストを兼ねて、三浦半島の先端三崎へと運ばれて翌早朝の出発に備えることになります。
横須賀・平成港から三崎港へ。
この間の短い機帆走を、野次馬・manbowは極めて興味深く眺めることになりました。
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長崎回航の出発点へ、『Hinano』は生え抜きのボースン・峰島新太(赤帽)の手で舳先を向けました。
ラットの脇には新オーナー(白帽)が立ちます。
「ミネさんよ、この船のオーナーは代わったんだぜ」と言いたくなるほど、長い間二人の体勢は変わりません。
とうとう新オーナーは痺れを切らします。
「ラット、替わろう」
でも、ボースンの言葉は予想に反して「もう少し握らせて欲しい」。

日本のアメリカズ・カップ挑戦艇Nippon Challengeのチーフデザイナー林賢之輔先生設計による 『HINANO』は、新オーナーにとって「是非乗ってみたい」ヨットでした。
憧れのヨットじゃなくたって、自転車であれ、釣竿であれ、スキーの板であれ、持ち主は一番最初に確かめたい、試したい気持ちを起こします。
まして、長崎まで回航する総責任者は新オーナーですから、「いつまでラット握ってんだ、寄越せ!」と命じることだって出来る立場でした。

「アッ、失礼しました」とは違った言葉がボースンから返ってきた一瞬は、二人が互いを認め合う最初の一歩だったでしょう。
エンジンの音を聞き、振動を感じ、冷却水の出の良し悪しを見極め・・・・・。
全て異常なしと確かめてから、ボースンは『HINANO』を新オーナーに引継ぎたかったんです。

オーナーもこのことが理解できたようで、「ではお願いします」とラットを渡されるまで『HINANO』はボースンの手に任された。
変わって三崎港、ラットを交代した新オーナーは見事なラット捌き、大層嬉しそうに自らの手で接舷です。
「ウ~ン、いい船だ~」

以後の二人、日を追う毎に理解を深め、気心の通い合った長年の友人同士の雰囲気を漂わせる仲になって行きます。
玄界灘に入った最初の日(十四日)、コンパスに注入されているアルコールが細かく振動して波打つのを見て、「これ」とユビ指した新オーナーに、ボースンは「いかん」とひとこと。
すぐに二人してコンパニオンウェイを降りてエンジンカバーを開けた途端に「プス~ン」
そんなアクシデントもあって、互いが力量を認め、理解を深めてゴールです。
きっと近い将来、九州のレースに二人で参加する日も出来(しゅったい)するでしょう。
                             第一レグは総勢十人で三崎から伊豆半島東岸の稲取へ(七日↓↓) 
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by molamola-manbow | 2009-08-25 08:30 | ヨット | Comments(0)


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