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2010年 01月 14日

  世界を一周した初めての女性

南国の花・ブーゲンビリアやソロモン海に浮かぶブーゲンビル島にその名を残すフランス初の世界周航者・ブーゲンビル伯爵(1729~1811年)の著書が売りに出されていることを知った。
A Voyage Round Warld』、モロッコ皮の美しい表紙、虫食いも少なく、初版本なのかどうかは不明だけど一七七ニ年の刊で、価格3,750,00ポンド。
d0007653_1392999.jpg興味は他にあった。
ブラジルで発見してその花を『ブーゲンビリア』と名付けた植物学者の少年従者を務めて遠征に参加、寄港したタヒチで「あんた、女でしょう」と島民にバレた女性、ジャンヌ・バレ=(Jeanne・Valet、Jaen・Bareとも記載)がターゲットでした。

世界を回った初めての女性となった彼女、調べていておぼろげながら影法師が見えてきた。
フランス西部バーガンディー生まれの孤児(1740727日生まれ)。
ブーゲンビル伯爵がニ艇の船で南太平洋探検(1768年~)に出ることを知り、体を売る以外に飢餓から逃れる術の無い環境から抜け出そうと、男に化けて船員募集に応募し、同行した植物学者の助手の職を得たのです。
Jeanneは二十七歳だったと思われますから、小柄でオッパイも小さい、ボーイッシュな女性だったのでしょう。
「信じられないことでしょうが、タヒチに着くまで一度も気付かれえなかった。
それが、着くと同時にすぐに島民に囲まれ、"オンナがいる~"と変装がバレた」
上は彼女の言葉です。
当時のタヒチは鉄を知らなくて、女性が船釘一本に身を投げ出したので船中の釘が抜かれ、ハンモックを吊り下げられなくなったばかりか、船もバラバラになりかねなくなります。
そんな船員の中でただ一人、涼しい顔して女性に関心を向けなかったJeanneに、タヒチ女性は不審の目を向けたのか、女性には直感で女性が判るのか・・・・・。

d0007653_14301516.jpg「女性を船に乗せると難破する」と、固く信じられていた時代です。
「置き去りにしろ」、「海に放り込んじゃえ」と、暴動に発展しかねない大騒ぎを、ブーゲンビル伯爵は鎮め、Jeanneは「彼がmy gallant(意味深な言葉だ)になって連れ帰ってくれた」と言っている。
『女性船員』は帰国後も宗教まで巻き込む大問題となった。
裁判も起きたが、ここでもブーゲンビル伯爵が手を回したようです。

アメリカの独立戦争で海上封鎖の指揮を取り、英国からの補給を絶ったブーゲンビル、肝の据わった人だったようです。
肝心のJeanneのその後、女性植物学者に同姓同名の人が居るのですが、彼女がそうなったのかはまだ判らない。

    
    渋谷・代官山に『Jeanne Valet』なる衣料雑貨の店があり、「十八世紀の植物学者から名をとった」とある。
    何か知っているかも知れない。
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by molamola-manbow | 2010-01-14 14:42 | ヨット | Trackback | Comments(0)
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