2010年 02月 03日
海が登場する映画なら、例えそれが『カリビアン・パイレーツ』のような活劇だったとしても出掛けて行って「こんなだよ~」。 その「こんなだよ~mail」が届かない。 「おかしいな~?」と思いつつ、新宿に出たついで、『オーシャンズ』を観た。 大型画面に大写しのクジラが、イルカが、カニが、オトトが躍動します。 カメラの小型化、潜水器具を含めた器材の充実に想いを馳せ、大画面を観てました。 酷評するなら、ただそれだけ。 確か六十年代(もう少し前かな?)、クストー監督が同じような映画『沈黙の世界』を撮った。 カリプソ号の船首に開けた丸窓から、群がるイルカの躍動を追い、重い器材を担いで潜った映像には、身を乗り出して見入る魅力があった。 当時とは、格段に画像処理は良くなって、スクリーンも広がり、それだけ迫力も増しているんですけど・・・・・。 一口で言うなら、テレビ画像を大画面に置き換えただけの映画。 写る画面の大半は、コマーシャルフィルムを含め、何処かで見たことのある映像の羅列なんです。 英国・BBCで活躍した映像プロデューサー、アッテンボロウさんのTV番組下敷きに、「あのシーン迫力あったな~。あれ入れよう」、「沈黙の世界のあれも」(多分)的では、オリジナル性は出て来ない。 『沈黙の世界』のはずなのに、ハナミノカサゴが小魚吸い込む時に擬音を使う。 生まれたてのウミガメをカツオドリがついばんで飛び去る時も擬音。 そうした擬音、擬音の連続だから、神秘的なクジラの鳴き声だって、擬音に感じてしまいます。 ジュゴンが浅海の砂底に生えるホンダワラ類を食むシーンが出てきて「一日に○百キロも食べる」と説明する。 砂巻き上げて、擬音使って、凄い迫力で食べるのだけど、全てのカットが寄り過ぎ。 少し引いて、青田の中のあぜ道のように長々と続く食み跡見せれば、キロで表すよりも凄い食欲は判るんだけど。 「後楽園球場何杯分」な~んて、判ったような、判らないような表現と同じですね~。 大きな尾びれ力強く振って、全速力で泳ぐクジラの姿、見てみたいじゃないですか。 そうしたシーン、1カットもないから、オリジナルであってオリジナルじゃないドキュメント。
by molamola-manbow
| 2010-02-03 10:54
| 潜り・磯釣り・海
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