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2010年 02月 28日

  ③太平洋の海の民

d0007653_10485875.jpg太平洋の西の端から行動を起こして、小さな島々を伝いながら突き当たりの新大陸にまで足跡を残した。
東にばかり進出して行ったんじゃない。
今のパプアニューギニアから西に向かった一派もあって、インド洋を渡ってマダガスカル島に到達し、アフリカ大陸東岸にも足跡を残した。
行ったっ切りではなかった。
新大陸生まれの植物、サツマイモとかトウモロコシを持ち帰って今度は島伝いに西へと広めたのだから、ポリネシアの島々に散ったラビタ人の航海術は凄い。
縄文時代の後期にコイツをやったんだ。

ポリネシアンが鉄を知るのはマゼラン(名前マガリャエンシュと言うんだそうです)が太平洋に入ってくる一五一九年以降だから、石器で樹木を穿ち、カヌーを作って大海に挑んだ訳です。
帆柱の天辺の方に行くにしたがって広く開くので、蟹のハサミみたいに見える、クラブクロウと呼ばれるセイル、どんな性能なのでしょう?
d0007653_1053190.jpg
東へと太平洋を拡散して行く過程で習得した航海術は、『 W o f a n u 』と呼ばれる歌でもって伝承されたといいます。
ウクレレでボロロ~ンのような歌ではなくて、お経とか祝詞(のりと)のような節。
星、星座、月や太陽の角度をうたい、波の方向、飛来する海鳥の種類、飛び去る方向を示し、そこから目的の島を割り出す内容の歌。
海図は貝殻を括りつけて島の位置を示し、椰子の葉っぱの節を交差させて波の方向や角度を表したコイツ( ➡ ➡ )。

この『 W o f a n u 』は、太平洋に散らばる島の数だけ有ったといい、総称して『 W a y f a i n d i n g 』。
ミクロネシア・サタワル島に伝わる伝統航海術は、マウ・ピアイルクに師事して習得したハワイのナイノア・トンプソン(ポリネシア航海協会会長)が、近代天文学を加えて『モダン・ハワイアン・スターナビゲイション』と名付けて現代に甦らせた。
トンプソンは復元した古代ポリネシアン・カヌー『 H o k u l e ' a 』で太平洋に乗り出し、一九七六年のハワイータヒチ往復以降、太平洋全域を走破して一昨年はハワイー日本往復も成功させた。
H o k u l e ' a 』の走破距離は地球四周分、十八万五千キロにもおよぶらしい。

G P S や六分儀や、緯度・経度計算には欠かせない時計すらも排除して、紀元前の航法、ラピタの昔のクルーズを続けているわけです。
ラピタの昔、数多くの還らぬ人が出た様に、シンプソンも親友を失う『 H o k u l e ' a 』遭難も経験していますが・・・・・。
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by molamola-manbow | 2010-02-28 11:02 | ヨット


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