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2011年 01月 14日

中国のヤタガラス

d0007653_21412493.jpgd0007653_21495823.jpgd0007653_214234.jpg中国の華東師範大から同志社~東大大学院総合文化科に進んだ張競さんの著書、『天翔るシンボルたち』(副題・幻想動物の文化誌=経葉社)を拾い読みしている。
「ウッソ~」みたいな書き出しで始まっています。
曰く、「中国には幻想動物なる概念が二十世紀も八十年に入るまでなかった」
更に云います。
「幻想動物は古代絵画や彫刻を扱う美術の世界に限られたた用語であった。そもそも、人間とその他の生き物を分けて総称する動物という概念がない」

d0007653_21465328.jpg「龍とか、麒麟とか、鳳凰とか、タ~クサンの幻想動物がいるじゃないか」とひとりごちた。
日本代表イレブンの左胸を飾る三本足の八咫烏(ヤタガラス)、あれだって出自をたどれば中国に行き着くんじゃあないのかい。
み~んな中国から来たんだぞ、などと考えていたら、「パンダ見物に出かけた上海動物園は、七十年代の後半にはちゃ~んと【動物園】と称していた」と、こちらは留学経験者からの情報。
漢字としては存在していたんですね~。

ただし、動物をどの様に分けていたかとなると、外見の類似性とか、有用性などを基準にして、次の様に曖昧になる。
 ▼ 災異部 蝗(になご)、螟(めいちゅう=昆虫の幼虫、イモムシの類い)など農作物に害する生物
 ▼ 鱗介部 虵(じゃ)、龍、魚類などウロコを持つ生物だけど、ここには烏賊が入ってる
 ▼ 鳥 部 鵬、なぜか精衛(精鋭)
 ▼ 祥瑞部 鳳凰、鸞鳥(らんちょう)、麒麟にカラスやスズメ。なぜか鼎(かなえ)も入る
 ▼ 蟲豸(ちゅうち)部 虫けら、ヌルヌルした生き物。豸は日本でムジナを指す
 ▼ 獣 部 家畜など
と分かれますが、架空の動物も生き物扱いだし、極めて分け方はコンガラガッテいて"精衛"とか"鼎"まで入っています。

d0007653_21515890.jpg三本足のヤタガラス、中国にも居ましたね~。
『俊』の字の人偏を虫に換え、次の字が烏で『そんう』、紀元前二世紀の思想書『准南子(えなんし)に「太陽に住む三本足のカラス」として登場する。
天には当初十個もの太陽が輝いていて、地球は灼熱地獄。
住みよい地球にしたのは、弓の名手・后羿(こうげい)が次々に矢を射て、一つを残して太陽に住むカラスを射落としてから。
月には蟾蜍(ヒキガエル)が住んでいて、カラスはコイツに恋をし、追い掛けてって捕まえようとするのが日食(月食だったかな?)。
そんな御伽噺も紹介している。
日本のヤタガラス伝説にも弓矢は登場すしますね。
こちらは弓の天辺にとまって東征の神武天皇の道案内をしてくれる。

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by molamola-manbow | 2011-01-14 08:29 | 読書


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