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2011年 03月 01日

アーサー・ランダムの海の本、舟の本

二本マストのスクーナー、甲板では高校生(中学生かな)とおぼしき少女と禿頭のオーナーが忙しく立ち働いている。
この二人を観察しつつ、もやい繋ぎ用のビットに座って老水夫がパイプをゆらせている。
「青い海を、もう一度帆走してみたいものだ」。
つぶやく老水夫の側をすり抜けて、騒々しく到着するのはザックを担いだ少年二人と少女の三人組。
先着の少女を含め、子供たちは兄妹、オーナーはその叔父さん、ザック放り込んだスクーナーの名前は『ヤマネコ号』です。
パイプの老水夫を含めて、イギリス東海岸からカリブ海まで、『ヤマネコ号』でクルージングに出るコトになるクルー六人、揃ったところで物語の始まりです。
老水夫は乗船が不可能になったもうひとりの大人の代役としてクルージングに参加する事になるのです。

d0007653_9594129.jpg帆船が蒸気船へて替わる端境期に、中国から一番茶を運んだり(ティー・レース)、オーストラリアから羊毛を運んだり。
カティーサークが突っ走ってた快速クリッパー時代に生きた帆船乗りの時代が終わり、蒸気船が海を駆け回り始めた二十世紀初頭のお話し。
老水夫はその快速クリッパー時代に、宝箱の隠し場所を偶然知ることになって、『ヤマネコ号』(← ←)は宝探しの旅へ・・・・・。
いずれは老水夫が宝探しに動き出すと睨んで、行動を監視していた真っ黒塗りのスクーナー『マムシ号』が後を追って出航します。

全十二巻からなるアーサー・ランダム全集(岩波書店)の三巻目、『ヤマネコ号の冒険』はこんな具合に始まって行く。
二〇〇四年までに二十三回も刷られているから、学校図書館の常備本かも、と考えていたら「ア、ソレ、私が高校時代にヨットに興味持った最初の本」と懐かしがったヒトが現れた。
最初に乗ったヨットがカナダ西海岸のバンクーバーまで。
そのクルー募集だったにもかかわらず、「エイ、ヤッ」と乗っちゃって、いきなり太平洋を渡っちゃった女偉丈夫さんです。

こちらの読み始めのきっかけは、初めて聞く船員用語がふんだんに登場してたため。
   ▼AB船員=信頼出来る一人前の甲板員
   ▼バルーンステイスル=スピネーカーの原型かしら?
   ▼ビレーピン=シートをの字に巻いて止める器具、ビトンのこと
   ▼スフォード=デインギー、手漕ぎボートの腰掛板
   ▼サムソンポスト=竜骨まで貫くメインマスト

女偉丈夫さんをヨットに誘い込んだ本、彼女はイギリスの湖水地方をディンギーで冒険する第一巻の『ツバメ号とアマゾン号』からきち~んと読んでた。
第三巻から読んだコチラ、一巻の内容・寝巻きに着替えて寝たり、搾りたての牛乳を毎朝貰いに出掛けたり、干し藁入りの布団を運んでもらったり。
恵まれ過ぎの冒険が気にくわなかったためなんですが、タ~クサンの少年少女が読んだ筈の本です。
おそまきながら挑戦しなきゃ
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by molamola-manbow | 2011-03-01 08:48 | ヨット | Trackback | Comments(0)
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