2011年 04月 26日
駅ひとつ先は東京デズニーランドだから、千葉県との境にある夢の島公園の一角にマグロ延縄漁船・第五福竜丸が展示保存されている。 ビキニ環礁(マーシャル諸島)で行われた米国の水爆実験の際に、立ち入り禁止地区の外で操業していたにも係わらず乗員二十三人全員が死の灰を被ることになり、一人が死亡、他の船員も長い闘病生活に苦しむことになった被爆船である。 十代の小僧っ子、manbowでさえも第五福竜丸と云えば広島、長崎に次ぐ第三の被爆、『それも今度は水爆の被害!』だった事件へと結びつく。 でも、立ち入り禁止地区外で操業していながら、被爆した日本漁船はほかに数百隻。 延べにすると二万人もが同じように死の灰を浴びたことは、記憶の外にある。 第五福竜丸が被爆の象徴となって、他は新聞の片隅に埋もれた。 実験ポイントからほんの少し第五福竜丸よりも遠かったためなのか、吹いてた風が幸いしたのか、浴びた死の灰の量に差がでて、被害に軽重が出たためだ。 太平洋戦争が終わって、まだ十年を経ていない一九五四年(昭和二十九年)の出来事だ。 新聞報道曰くの未曾有のTUNAMIと、続いて起きた先の見えない原発事故の後処理。 余りにも深刻すぎて報道の主力がコノ二つに向いちゃうのは致し方ないことなのだけど、TUNAMIと原発事故、二つの活字の後方に追いやられて、まったく見えてこない地震被害にも、もうそろそろ目が向いていい。 液状化現象による千葉・浦安市の下水道全滅、地震被害の報道といえば、コノ浦安の惨状ぐらいですよ。 神戸・淡路大地震クラスの揺れがきたんだ。 ただの地震ですんだとは思えない。 第五福竜丸だけを報じて済ませちゃダメなんだ。 数日前の産経新聞、一面トップの『主張』で、『増税反対論』を載せてました。 日本国民と経済全体を疲弊させ、共倒れしかねない増税論が跳梁跋扈している。 不思議なことは、復興の青写真がまったくないまま、増税論だけが先行していることである。 イロイロ書いて、「どうしなさいと述べるのかな~」と読み進むと、 東北復興をテコに日本が新たな成長軌道を描く青写真だ。 最大のテーマは日本経済を成長軌道に乗せる戦略の実行だ。 稼ぎ手である輸出産業の国際競争力を高めることだ。 被災地をどのように立て直すか、コイツについては『東北復興をテコに』の八文字だけ。 「自動車部品の確保、早くその方策を考えろよ」と云ってるようにしか思えない 被災地の惨状を眺め、「消費税値上げやむなし」と思った国民、けっこう大勢になると思うんだけど・・・・・。 青写真と財源の関係、タマゴが先か、ニワトリが先か・・・・・。
by molamola-manbow
| 2011-04-26 07:50
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