2011年 12月 02日
鹿児島で数箇所用事を済ませたついで、長崎・大村市まで脚をのばした。 お目当ては写真の皆さん。 42フィートのセーリングクルーザー『HINANO』の、スキッパー及びクルーの方々です。 玄界灘に浮かぶ五島列島周遊を去年、一昨年と一緒に楽しんだ海好きですから、その再会は鹿児島で用件こなすより上位にランクされてたような気がしてる。 一九九六年の『鹿児島カップ火山めぐりレース』(通称・火山レース、あるいは火の山レース)に長崎から参戦した際のお話など、ヨット専門誌『KAZI』が特集組んで伝えておかねばならない内容でしたよ。 この年の通称『火の山レース』、本番前前日に台風が来て乗艇はマストトップを残して海底十メートルに沈(チン)します。 舷側を一周するライフライン、コイツを張ってるお隣り艇のスタンション(柱)が折れ、舷側に複数箇所の穴を開けられたための沈でした。 この沈没艇をクレーン車を雇って引き上げ、鹿児島市内を飛び回って一番でかいアルミ版を探し出し、鋲を打ち付け、防水パテを塗りまくり、応急処置を施して水面に浮かべるのです。 エンジンの分解掃除、コックピットの水抜き、ヘドロまみれのシート類、セール類の水洗い・・・・・。 全てを徹夜で行って、テスト走行を行い、気付くともうスタート時間です。 レース指示書も、海図も、海に沈んで膨張し、開くことを拒み続けるチャートテーブルの引き出しの中です。 そんなな~にもない状況のままでスタートを切り、1 レース目を完走します。 何処からともなく浸入してくるビルジ(水アカ)を、「ペーロン・レースさながらの掻い出し役を一人付けて・・・・・」 二日間の徹夜作業、流石に応えてダウンしちゃい、2 レース以降はDNS(did not start)となるのですが・・・・・。 「どうやったら沈艇を一日で走らせられるんだい?」と、世界一周クルーズに出掛けるオーナースキッパーさんが訪ねてこられたこともあったらしい。 ですよね~、ヨットマンなら、聞き耳立てて聞いておかなければならないお話ですもの。 「リベンジがしたいとよ、HINANOで!」 「リベンジしてください、HINANOで!」と、即答しましたね。 一九九六年のアクシデント艇、名前は聞きもらした。 HINANOから溯ってニ代前の艇だったかな? 穴開けられたポートサイド(左舷)に艇が傾き過ぎないように・・・・・。 長崎・大村までの帰港クルーズも面白いんだ! コチラ・HINANO(↓ ↓)
by molamola-manbow
| 2011-12-02 09:23
| 長崎・HINANO
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