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2012年 04月 29日

端午の節句の祝い膳

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二枚の写真、種類が異なる訳じゃあない。
マ~ッタク同じ魚種、沿岸地帯に居る時は黒くって、育つにつれて沖目に移動して行って赤く変わる。
共に保護色、と言うより波長の長い赤や黄色は、水を通すとどんどん吸収されてしまい、まず黄色、ついで赤の判断がつかなくなります。
潜りをやってる人なら判る不思議現象、水中ライトを当てると色は戻って、驚くほどカラフルな世界が現れる。

そのカサゴの主の赤い方、鯉幟(こいのぼり)と共に端午の節句には欠かせなかった代物らしい。
いかついと言うか、無骨と言うか、風貌が勇ましく見える魚だったからでしょう。
江戸時代の端午の節句の祝膳に供されて、こぞってカサゴを食らったらしい。
大相撲の優勝力士がカメラの前で大鯛掲げてニコッ。
ひょっとすると、「鯛の役目の元々はカサゴだったかも知れない」な~んて思ったりもするんですが、取り組み中の浮世絵はあっても、コッチの方はみつけられなかった。

カサゴで端午の節句を祝う風習、左程古くはない筈です。
頼朝助けていい国造ろう鎌倉幕府、の為に尽力した三浦一族の根城・三浦半島の漁師さんたちは、ツラアラワズとかアンポンタンなどと、蔑視した名前で呼んでますもの。
口を大きく広げたまま、暴れることなく釣れ上がる様がアンポンタン、複雑な斑紋(はんもん)が汚らしく見えるのでツラアラワズ。
見方を変えれば、随分違うものです。
コチラも武家社会だったのだから、「その様な名称は使ってはならぬ」であったとしてもおかしくない。

明治、大正時代はどうだったのでしょう?
存じませんが、端午の節句をカサゴで祝う風習、現在は完全に消えてる。

カサゴさんの名誉のためにひとこと付け加えるなら、「とってもおいしい魚、味は鯛よりも格段に旨い
珍重される割においしくない魚、鯛はその筆頭だと思ってる。
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by molamola-manbow | 2012-04-29 07:57 | 潜り・磯釣り・海


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