2005年 08月 28日
夜の新宿ではチヨーの字が付くほどの有名人、立志伝中の男として知られるトクちゃん(太田篤哉)の来訪を受けた。 電話一本掛けてくれば済む用件なのに、わざわざ残暑たけなわの真っ昼間に、額を拭いぬぐい、訪ねていらっしゃるのだから、参ります。 (ぶらさげておいでの天狗舞は、有り難く頂戴致しましたけど・・・・) 用件を聴いたあと、「二度と他人行儀なことはしないで呉れ!」と、きつく申して見送りましたが、しばらくは考え込んで仕舞いました。 エライ人は、苦労を少しも厭わないんだと。 そこで、ここでのBlogネタは、訪ねてきた用件の方にあったのですが、先ずは彼の人物紹介から書くことにしました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ トクちゃんは東京五輪(1964年)の年に道東のとある町から新宿にやってきて、バーのボーイさんとして働き始めます。 店の掃除を終えて早暁の街に出た19歳の頭に、ある日ひらめきが走ったそうです。 「このまま寝に帰るのでは能が無い」と。 そこでバーのボーイさんとして働くかたわら、早朝と出勤前の新聞配達を日課に加えます。 トクちゃんの24時間には、それでもなお余裕があったので、バーのボーイさんと新聞配達に精を出す一方で、さらに喫茶店のアルバイトをお昼の仕事に加えることにしました。 一日の睡眠を4時間と決め、三つの仕事を14年間です。 この間に、メキシコ、ミュンへン、モントリオールと三つの五輪が開催され、ベトナム戦争の終結(1975年)があり、ワンちゃんが756ホーマー(1977年)を記録し、植村直己が北極点(1978年)に立ちました。 新宿三丁目の寄席・末広亭の前から、四谷方面に伸びる道筋の一角で営業している居酒屋『池林房』。 トクちゃんがコツコツと貯めたお金で1978年にオープンさせた記念すべき1号店です。 店の中にリヤカーで引く屋台を持ち込んだような椅子とテーブルの配列と、廉価で豊富なツマミの数々が評判を呼び『池林房』は大当たりをとります。 近くに事務所のあった本の雑誌社のスタッフや、作家の椎名誠さんなどは入り浸りです。 店を編集室代わりに使って、太田篤哉伝とも言える『新宿池林房物語』(写真)まで書かせてしまいました。 現在のトクちゃんは、『陶玄房』(1983年)、『浪曼房』(1986年)、『点』(1987年)、『犀門』(1989年)、『梟門』(1990年)等々をオープンさせ、日本一の繁華街で合計10店舗を展開する王国を築き上げるに至っている。 2003年には新宿に自社ビル(OT ビル)まで建ててしまったのだから、凄いの一語です。 トクちゃんの来訪目的、つまり、本題の方は日を改めて・・・・・。
by molamola-manbow
| 2005-08-28 21:51
| ラグビー
|
アバウト
カレンダー
カテゴリ
以前の記事
タグ
長崎・HINANO(65)
Hinano(53) カエル(27) 魚店・きなり(21) カラス(21) 燻 製(19) 干し柿(18) 古代カヌー(15) ワン公(14) t's Bar(9) 零余子(9) vunvalley(8) ジェシカ(7) Vunvalley(7) マンボウ(5) ザクロ(5) 鯛の餌(5) ロック バランシング(4) HINANO(3) フォロー中のブログ
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||