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2014年 01月 30日

  三年掛けて手に入れた本

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石井謙治著の『和船』(法政大学出版)、 冊で700 ページを超え、一行50 字でびっしり。
挿絵、浮世絵もふんだんですが・・・・・。
引き合わせてくれたのは、何処から見ても関連付けられそうもない『酒肴奇譚』(小泉武夫著=中央公論)です。
しかし、あったんです。
第五話に兵庫・灘から江戸へ、出来立ての新酒を競争で運ぶ新酒番船(廻船の意味)のお話が

山口素堂の俳句
  目には青葉 山時鳥(ホトトギス) 初松魚(カツオ)
                     をもじるとしたら
  目に銀杏 百舌鳥(モズ)山篭り 新酒グイッ

晩秋に仕上がった灘の生一本を、誰よりも早くグイッとやりたくって、江戸っ子は番船の到着を今や遅しと熱狂しながら待ちかねていたらしい。
『酒肴奇譚』にはそんなお話がつづられていたんです。
これって『日本最古の帆走レース』じゃあないか
詳しい話が知りたくって、調べてみて所要時間に▼五日(小泉武夫説)と▼58 時間(和船の石井謙治説)の二つがあることを知り確かめたくなった。

探し回っていた本、三年かけて古本屋で入手です。
d0007653_1292922.jpgパラパラとめくり真っ先に読み進んだのは、新酒番線が書かれている『江戸開運の象徴的行事 新綿番線と新酒番線』から。
寛政二年(1790 年)の記録に▼‶58 時間″、ありました。

読み進みますと一位、二位の順位はあっても、タイムの記録は存在していないらしい。
そこで西宮出発の時刻を慣例通りに卯の刻(午前6 時)スタートで計算した所要タイム。
このタイムも番船が品川沖に到着後、酒樽を伝馬船に積み替え、日本橋に荷卸しするまでを競っている。
そんな訳で「帆走時間はもっと短縮される筈だ」と述べてます。
西宮~品川間の海路は少なく見積もっても700キロ強、平均速度6.5ノットと弾き出した。

逆走ですがね、知り合いのヨット・『KoKoLo』が東京湾・木更津から西宮へ、ノ~ンビリと三日を掛けた海路、四日だったかな?
                写真は平成17 年に復元された北前船・『みちのく丸』
      全長32m、全幅8.5m、深さ3m、帆柱までの高さ28m、千石積(重量トン150 トン)


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by molamola-manbow | 2014-01-30 12:17 | ヨット | Trackback | Comments(4)
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Commented by 元小滝橋 at 2014-01-30 17:04 x
「新酒番線」→「新酒番船」
ところで、”番船”の読み方ですが、広辞苑では【ばんせん】(バンブネとも)、という表記。気になってネットをさらってみると、実際まちまちなんですね。江戸時代の錦絵の題として「ばんぶね」という読みがあり、これは信頼がおけそうである、とも思いましたが、『字通』に「番舶(ばんぱく)→外国船」との言葉もあり、はたしてバンセン、バンブネのどちらが江戸時代に一般的だったのか、気になって気になって…。
Commented by molamola-manbow at 2014-01-30 19:35
九十を遥に超えておいでの著者・石井老、漢字の横に▼ばんぶね と仮名をふっておいでです。
『鎖国』という言葉、オランダ商館の若き医師・ケンヘルが著した『日本誌』の次の文
『自国民の出国、外国人の入国を禁じ、又此の国の世界諸国との交通を禁止するに極めて当然の理』を意訳したオランダ通詞・志筑忠雄の『鎖国論』が元だと。
ケンヘルさんは自然に恵まれ、国内で自給自足出来る日本の鎖国を、ステキ!と容認してます。
鎖国の印象、国内外を問わず、ケンヘルさんとは正反対の意味で受け止められておりますが・・・・・。

まだ読み始めたばかり。
興味があれば読後に差し上げます。
Commented by 元小滝橋 at 2014-01-31 16:15 x
早々のお返事ありがとうございます。仮名をふるからには、著者は読みに自信があるということでしょうね。

う~ん「鎖国」・・・。ハバナの葉巻もロマネコンティもオリンピック開催も泡と消えての、自給自足生活。…って、今の私の生活と変わらないじゃないですか! マア、豆腐やうどんの値段が高くなりますが…。
ところで、「鎖国」があってこその「開国」ですよね。「鎖国」が幕末に誕生した言葉であれば、「開国」はその後に作られたのか? ああ、また頭が混乱してきた!
Commented by molamola-manbow at 2014-02-02 09:59
大いに混乱してくだせ~、小滝橋の元付きご隠居殿!


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