2014年 02月 17日
象牙の端材などを材料に、自家製の釣り針を作っていた時代があります。 石器時代に戻って、骨角器で獲物を釣り上げたい! そんな願望は後付け理由だった様な気もしますが、とにかく、釣り針作りに精を出しておりました。 ヨットのトモ(船尾)から仕掛けを流し、表層魚を釣り上げるライトトローリング(通称・ケンケン釣り)。 コイツ用の疑似餌作りです。 「シロサバフグの皮を使うといい」などという情報を仕入れて、河豚の皮剥きもしましたっけ。 努力はまだ実っておりませんけど・・・・・。 法政大学出版の『ものと人間の文化史』シリーズ』の中に、直良信夫著の『釣針』があるのを見つけたのは、先日読んだ『和船』の後付など捲っていてのこと。 「コイツは読まねば!」を、さらに後押ししたのは『直良』の著者名でした。 ネアンデルタール、北京原人、ジャワ原人、そして日本には明石原人が居た! その明石原人の腰骨の一部を発見したのが直良某であったような・・・・・。 P C で調べてみたら、珍しい苗字なので覚えていた直良さん、その明石原人の発見者じゃあないですか。 趣味の古本屋通いなど飛ばして取り寄せましたが、総花的な内容の著書でしかなかった。 そもそも結論がおかしい。 人類が釣り針を考案して一万有余年、著者は骨角→銅→青銅→鉄と材料は変わっても、形態や機能には何ら変化がないと。 つまり、「進化性の乏しい器具だ」と結論します。 人類が考案した器具は暮らしの中でもまれて形態に、機能に、大きな発展を見せるのに、釣り針にはそれが無いと。 釣りは骨を『し』の字とか、『レ』の字に削って、コイツを魚の口に引っ掛けて捕らえる。 掛けた魚を抜け難くするために、次に針にアゴ(カエシ)を考案した時点で、もう改良の余地は無い器具が釣り針じゃあないですか。 イカリ型の三本針も考案したし、折れやすさを改良するために少々不恰好にはなるけど軸と針先を別々に作る結合型も作っているし、餌なしの擬餌針さえも考案した。 「著者は釣りをしらね~な」の本、石器人はとっても頭が働いたんですよね~。 昭和5 1 年の発刊当時とは学問も進んで、明石原人は縄文時代以降の旧人の骨と結論付けられている。 ただし骨は戦災で消失されていて、石膏で作った標本からの結論ですので、真実は闇の中ですが・・・・・。 結合型釣り針(ポリネシア)
by molamola-manbow
| 2014-02-17 12:02
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