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2014年 12月 17日

  『日本の釣』と『Fishing Cafe'』

このお魚、何だと思います?
  『日本の釣』と『Fishing Cafe\'』_d0007653_2093197.jpg
正解の魚名を告げられたとしても、百人が百人、「ウソ突きやがれと怒鳴り出しかねないお魚です。
昭和13 年(1938 年)の晩秋、高知の桂浜沖で開催された漁村振興のための沖釣り大会の際に、鯛釣りの外道として挙がった。
似た鱗を持つ海の魚、シャケが掛かるには南過ぎるし、スズキの顔じゃあないし・・・・・。
関東地方でニベ、あるいはイシモチ、関西でグチと呼んでるシロギス釣りの外道の、成長した姿なんだと。

投げ釣りの際に竿を引き込まれた釣友が、「どうだ~」みたいな顔で釣り上げた獲物であっても、精々30 センチ止まりですよ。
こんなにデカクなるお魚だったんですね~。
現在のテグス換算にすると 号辺り。
ソイツを当日の釣り大会ではプッツンプッツン切られたらしい。
50 分ものやり取りの末、ようやく引き上げたとあります。

この本『日本の釣』を、再び手元に引き寄せた切っ掛けは冬と夏に釣り具のシマノが出しているA4 版の雑誌にありました。
来年の夏号が丁度50 冊目となる『Fishing Cafe' 』。
裏表紙に自社の製品を掲載しているのが唯一の広告という、考えられないほど贅沢な作りの雑誌です。
他の釣り誌と違って、釣り情報とか、ノウハウを取り上げている訳じゃあない。
和竿作りの名人とか、名器と呼ばれるリールにスポットを当ててほりさげます。
今度届いた誌面は釣り文学で埋まっていて、明治の文豪・幸田露伴、ツチノコ騒動の火付け人・山本素石等々が取り上げられていました。
その中に見たことのあるモノクロームの写真を何枚か見つけたんです。
み~んな『日本の釣』を、初めて写真で解説した松崎明治著からの借用でしたので、「どうせなら松崎おじさんもとりあげろよ」の意味を込めました。
150 余枚のショットの全てに、読者を釘付けにしちゃう力を持つ書、そうはありませんもの。

by molamola-manbow | 2014-12-17 09:28 | 読書


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