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2016年 10月 17日

  かるい籠

d0007653_1033474.jpg「どげなあんばいか、かるうてみやんせ」

などと申します。
九州一円の方言だけではなくて、『かるう』、『かるい』を用いるのは四国、中国地方も同じであるらしい。
『かるう』は動詞で、名詞になると『かるい』と変化する。

翻訳は「どんな具合か背負って見なさい」ですね。

すぐ後ろは小石川植物園、東京・文京区の閑静な屋敷町の一角にある『KEIAN』ギャラリーで開かれている宮崎の竹細工師・廣島一夫の遺品展(来月13日まで)で知った方言です。
通常の背負い籠は『てご』とか『ほご』と呼ばれているので、コノ形は区別して呼ばれるらしい。

山歩きが好きな人なら、リュックに詰める荷物の配置に気を使って重いモノを上に置く。
そこで、沢山のジャガイモを無造作に放り込んでも、『かるい』は、背負っていて『軽い』に繋がるんじゃあなかろうかな~と考えちゃった。

三年前に98歳で亡くなった廣島翁は、コノ『かるい』(⇨ ⇨)作りの名人でもあられたらしい。
使い手の体型に合わせて、背中にピタリと吸い付く籠を編んだ。
竹で編まれた作品の展示は三十点余り。
廣島翁の口癖は「オレの籠はすべて使ってナンボの道具。飾ったりするモノじゃなか」であったらしいが、これだけの数の作品が集まったのは、「作ってもらったものの、使うのが惜しい」気持ちが湧いてくる美しさにあったからだとみた。

作品は米国・スミソニアン博物館にも収録されているんだといいます。


 
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by molamola-manbow | 2016-10-17 10:56 | ホビー


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