2006年 07月 09日
地図上で北緯40度を西から東へと辿ると、ラインは秋田・大潟村から内陸に入り、『農家の嫁の事件簿』 の岩手・下閉伊那の釜津田農場の北方を通って黒崎灯台辺りから太平洋に抜けている。 では東経153度50分は・・・・・。 調べてみるとオーストラリアのケアンズ辺りがそうらしいので、そこから北に線を延ばし、これら二つの線が交差するポイントを、 地図上に示した(矢印の黒点↓↓)。 これでは余りにも情報が古い。 そこで、アリューシャン列島の南に■印のポイントを打った。 本日七月九日時点での到達ポイントのつもりである。 三崎沖をスタートしてから●印到達までのスピードと、その後も同じ速度で航行しているものと、勝手にmanbowが仮定し、大雑把に割り出した位置だから、まったく意味のない■印ですが・・・・・・・。 三十五歳のローマっ子アレサンドロ・ベネデット君の今回の冒険が、いかに凄いことなのかは、次の文章に集約されている。 Hinanoのスキッパーが前回のblogに書き込んで呉れた文だ。 この挑戦のおっそろしくすごいところはこれ、スポーツヨットでキャビン(部屋)がないところ!バラストキールもない!!=ひっくり返ると自分で立て直すしかない!! 大きさ(20フィートといってもわかりづらいと思いますが5m96㎝!大きさでいえば決して驚くことではないんですが・・・、堀江少年が最初に太平洋を渡ったマーメイド号は19フィート、でも寝る部屋(犬小屋サイズ)はあった。 要するに今回の挑戦はキャビン(寝るところ)がない!!いつもずぶ濡れ状態!!こんなヨットで50日ほど過ごす(といってもただタンにボーとしてるわけでなく一寸油断すると完全に天地逆の状態にひっくり返る構造。 皆さん太平洋横断と聞くと温暖なハワイあたりを通過すると思うでしょ? でも大圏コース(最短距離)は北海道の緯度ですよ。このおっそろしく寒い荒天の海の上でネットの上で走り続けるこの挑戦、人間何を考えているのやら。このチャレンジ精神に驚愕し尊敬はするけどあんまり想像したくはないな~、ただただご安航を祈るのみ!! 南太平洋の島々へと乗り出して行った海洋の民が用いたアウトリガー付きカヌーにも、キャビンだけは設えられていたんです。 それなのに何を好き好んで・・・・・と考えてしまうけれど、 実はベネデット君、以前にも同じ様なキャビンなしカタマランで大海に挑んでいた。 イタリアからカナリア諸島経由で西インド諸島のグアドループまでを走破し、『スポーツカタマランによる大西洋単独横断』を達成(2001年)しているのである。 二十八日間を要した大西洋横断に対し、約4,500マイルを走破する今回は五十日とほぼ倍の日数を予定している。 太平洋の次はインド洋なのだろうか・・・・。 父親も世界一周レースのクルーなどを務めた著名なヨット乗り。 前回のblogで三胴構造のトリマランと記載したのは誤り。
by molamola-manbow
| 2006-07-09 07:35
| ヨット
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