2006年 12月 09日
新宿二丁目の馴染みの酒場『t's Bar』のマスターは、manbowがスツールに腰を下ろすやいなや、目の前のカウンターに一本のスコッチを置いた。 「今日はこれを飲め」 と目で語っている。 『Chieftain's』(→→) 光量不足でラベルがハッキリ写っていないけれど、スコッチにしては結構派手なラベル。 Kilt姿のスコッチ野郎が杖を突き、スックと岩山の上に立っている姿が描かれている。 「棚に並んでいても、手を出したいラベルじゃないなあ」 と感想を述べると、そう言わずに飲んでみろ、ときた。 でかい氷を落し込んだロックグラスに注がれる、くだんの液体には、ウイスキー特有の琥珀の色がなかった。 水のように極端に薄い。 冷却ろ過を施さず、カラメリングもしていない生のスコッチ、とはマスターの薀蓄。 カラカラと揺すってグビッとひとくち。 「目を閉じると感じられる、アイラ(島)の荒磯に潜むホワイトボースのしぶき」 何を言いやがる、とグラス越しにマスターを睨みつけ、もうひとくち。 こんどは 「ショートエイジの荒々しさ、鼻を刺すビートとヨードの香り・・・・・」ときた。 この野郎、先回りするな! スコットランドの北、荒海の中に浮かぶISLAY島のシングルモルト。 最初の口当たりは強烈だけど、二口目からはその個性が心地よさに変わる。 荒海に繰り出す漁師の酒、とでも形容したらいいのかも。 決して柔な口当たりではないのだけれど、また手を伸ばすことになりそうだ。 Chieftain'sの上は、個性を抑えた同じISLAYのLAGAVULIN16年。 ついでだからこいつも試し、昨夜は酔って候!
by molamola-manbow
| 2006-12-09 11:48
| 酒・宴会・料理
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