2007年 10月 28日
房総・富浦漁港を風雨からガードする大房岬の展望台から富浦湾を見下ろした二十八日早朝の俯瞰図です。 長く突き出した堤防の先端部分に並ぶヨットの中に、『Hinano』も槍着けしています。 前日から富浦入りしたいたmanbowには、これって口アングリで、言葉も出ない光景なので御座います。 日本の経済水域内と述べたっておかしくない超近場で、見る見るうちに台風二十号に変わった低気圧は、二十七日の深夜というか、二十八日未明というか、時速六十ミロほどの猛烈なスピードで房総沖の太平洋上を駆け抜けました。 風は写真の左から右へと吹き抜け、前日は堤防にぶつかった大波が並んだヨットの上に塊で落下し続けていました。 時刻はまだ薄暮の残る五時前後でしたから、台風の接近するかなり前でしたけど、もうヨットには近寄れません。 堤防がヘの時に曲がった辺りまで車を進め、車内からしばらく様子をうかがいましたが、風呂桶をひっくり返したような大波に襲われる度に車体が揺れ動くので、ヨットの方は天に任せて引き揚げざるを得ませんでした。 台風一過の青空と、荒れ狂い、牙を剥いた前日の海! たった半日でのこの変わり様は、目の前で観た自然の猛威より、ズーンと胸に響くものを感じます。 穏やかで波ひとつ無い海側から、目を陸地に向けると、ちぎれ折れた木々が道路に散乱し、海岸にそって道路が走るお隣館山市では、浜辺から運ばれた砂で国道が埋る被害。 規模的には小さな小さな台風でしたし、東日本の海側を抜けていって呉れましたから、これでも良しとしなければならないのでしょう。 もしも、東京湾の反対側、三浦半島などに上陸するようなことにでもなっていたら、台風の中心へと吹き込む風のスピードに、台風の進行速度が加わることになります。 富浦はクワバラクワバラになっていたでしょう。 『Hinano』の被害はゼロ。 お隣の舟のブームカバーが飛ばされた程度で、富浦漁港の舟は全艇無事です。 自然に対する畏敬を感じつつ、高さ二十メートルのマストトップに登って点検と油やりを済ませ、ライフベストの虫干し、キャビン内の湿気取りに勤しみ、日ごろからお世話になっている洲崎灯台まで観光ドライブを楽しんだ台風一過の一日です。 カメラにデジタルカードを入れ忘れるヘマをやり、千載一遇のシャッターチャンスにも関わらず写せる機材は携帯電話だけ。 真っ暗闇に、吹雪の光景さながらの薄ぼんやりした飛沫だけが映ってました。
by molamola-manbow
| 2007-10-28 20:32
| ヨット
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