2007年 12月 20日
魚からバイオディーゼル燃料(BDF)を製造し、自給自足で航行する漁船を作る。 読売新聞の夕刊にこんな記事が出たというので、図書館まで確かめに行った。 地球温暖化対策の一環らしく、来年度予算に一億円の研究費が付く水産庁の計画。 二〇〇八年から三年かけて開発に乗り出すらしい。 大元がが水産庁と聞いて驚いた。 「BDFは養殖用の餌を生産する際に出る油が元だから、問題はない」などと書かれている。 馬鹿を言っちゃあいけません。 こんな船が海の上を走り始めたら、海から魚は居なくなる。 養殖用の餌が獲れなくなって、今、イワシは高級魚と化して食卓に上がらなくなった。 人間の大量捕獲が漁獲量の減少につながった原因かどうかは置くとして、漁民はその代用魚を深海魚に求めた。 いままでは見向きもしなかったし、されもしなかったハダカイワシに眼をつけ、深海に網を入れてごっそり。 海の食物連鎖の中で、ハダカイワシは最下等の部類に入る魚であり、昼と夜を深海と表層を往復して生きている。 どういうことかと言うと、カツオ、アジ、サバ、キンメダイ等々の、絶好の餌になる魚だということ。 魚の腹を割いてみればすぐに判ります。 ほぼすべてのお腹から、ハダカイワシ類は出てきます。 BDF船が出来れば便利です。 船上で燃料が得られるんだし、なんたって錦の御旗のエコだもの。 我も我もとBDF船でしょう。 でも、養殖餌の余剰廃油だけでまかなえるのは、ほんの一時に過ぎないでしょう。 マグロ船はカツオ、サンマをBHFを得るために捕獲するように。 ハダカイワシが油に変わってカツオ、サンマがイワシの運命をたどり、さらに大型の魚も餌取りに苦しむ・・・・・。 後先見境なしで儲かる方に走るのは、自由主義、資本主義の原理だから止められない。 すでに陸でも始ってますね。 飼料用のトウモロコシが消え始め、エンジン動かす油のために使われ始めた。 植物と違って動物の世界、一度壊れると再生がきかないんだよね~。 あらゆる魚が底を尽き始めているから、イロイロと名前を変えて深海魚もスーパーに並びはじめている。 燃料に使うというハダカイワシも『ヤキハダカ』などという名前で売られているし、アブラボウズなども・・・・・。 その先細りの魚類からさらに・・・・・。
by molamola-manbow
| 2007-12-20 11:01
| 犬・猫・蛙に動植物
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