2008年 02月 14日
日本には固有の国語があるのだから、外来語にはそれが極めて専門的で極めて少人数の人が知っていれば良いモノであっても、対比する日本語が無ければならない。 な~んてことは建前であって、横文字の固有名詞や動詞なら容易に通じる物品や動作でも、対比する日本語で説明すると難しいこと、た~くさんある。 スポーツ用語の世界などは、日本語では説明できない事柄の宝庫だろう。 オフサイドひとつを取り上げても、競技毎にその範囲や解釈が違うのだから、日本語での説明大変です。 一番最初のオフサイドの定義は、『卑怯なことをするプレー』で括られていたんですよね。 定められた線から出てプレーするのも卑怯だからダメ!、と言う訳です。 ラグビーとサッカーが袂を分かたない前の時代のお話ですが・・・・。 今では横文字の日本語、日本語の横文字と言う訳ですね~。 先日はヨットビルダーの大御所・林賢之輔さんがHinanoに乗船したので、ひとつ質問をしてみた。 大航海時代のトリを飾ったキャプテン・クックの航跡を書いた『青い地図』(T・ホルビック著)に、こんな一節があるんです。 [耳形綱止めの左側のロープを引き、それで8の字を三回描き、後から通して輪を作る。これがタグボート結びだ、わかったか] (山本光伸氏訳) 「この耳形綱止めという日本語、使いますか?」と。 クリート(cleat)を指しているのだということ、すぐに判ったようですが、「アハハ、面白いけど使いませんね~。初めて聞きました」 ヨット界でも、横文字の用語を日本語に訳す作業、委員会を設置してやったそうですけど、「かえって判り難くなる」例が多過ぎて、大半は直さないでそのままに・・・・・。 一般読者を相手にする『青い地図』などの著書の場合、『クリート』で使った方が親切なのか、『耳形縄止め』にした方がいいのか・・・・・。 こちらの器具(←←)がロープを8の字に結わえるクリート。 確かに耳の形に似てないこともないけど、ハテ?と考えちゃいますね~。
by molamola-manbow
| 2008-02-14 07:04
| ヨット
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