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2005年 06月 03日

Non Whale Watching & Non Race

下に載せたクジラの尻っ尾は、『Hinano』自慢のスピンネーカー。
揚げたのはKENNOSUKE CUP528日)の前日です。
なんたって、今年は10回目の記念レースですからね。
クルーの気合の入れようも違います。
ホームポートの千葉・富浦港から船を回航し、係留地の油壷が近づくと、誰言うとなく声が上がりました。
「スピンを揚げよう!」と。
クジラも『Hinano』も、とっても嬉しそうでした。
スキッパーの「スピンシート引け!」の号令と同時です。
ハスのツボミの開く音に似て、パッカーンとスピンが開くやいなや、艇速を上げて飛び出しました。
d0007653_2222105.jpg レースのスタート海面・小網代沖から伊東港のゴールまで、26ml(約46km)を一気呵成に突っ走って行きかねない勢い。
そんな疾走でした。
Hinano』はレース志向のヨットではありません。
日頃はのんびりとCruseを楽しみます。
ことしだけは違いました。春先にはやはり相模湾まで出てきてタッキングの特訓までやりました。「Hinano史上初」(スキッパー)のことです。
それもこれも、10回目の記念レースに、名を残さんがため。
ホームポートで唯一仲良くしているモータークルーザー『Voice』に声を掛け、記録撮影艇として伴走することを了承させたのも、優勝艇『Hinano』の雄姿を未来永劫に刻み込む、壮大なたくらみが裏側に隠されていたのです。
時の利も有りました。
船底は定期健診で陸揚げしたばかりです。牡蠣殻ひとつ付いていません。
ピッカピカのツルツルです。
ジブセールも新調したばかりです。
風を捉えて、America's CupNewZealand艇のように、ピシッと決まります。
特訓でクルーの腕も上がった(かな?)
そうそう、Keali'i Reichel歌うところの応援歌(Pua Hinano)まで、レース直前に見つかったのですよ。
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嗚呼 嗚呼 もうひとつ嗚呼!、参加24艇の先頭を切って、クジラのスピンが威風堂々、伊東港を目指すシーンは、肝心のレースでは一度も実現しませんでした。
天候は花曇り、暖かくて、わたしは半ズボンで過ごしました。
でも、ヨットは風で動く乗り物なんですよね。その肝心の風がさっぱりでした。
午前930分のスタート直後は、一回り小さいクルージングスピンを揚げる程度の風が吹いていたんですよ。
しかし、11トンのグラマーを、騙しダマシ進めたのも小田原沖辺りまで。風はピタッと止まってしまい、舳先に引っ掛かった流れ藻を振り払うことさえできません。
Hey Manbowのわたしにとって、プカプカ浮かぶマンボウの屍骸まで流れてきては、もういけません。
刻々と迫るタイムリミット(午後3時)に、すぐ前を行く仲良し艇、西伊豆・安良里から参加した『あうん』のスキッパーから打診の電話が入ります。
「どうしようかあ?」
「ウーン、3時までは走ってみようよ」
この日、波静かな無風の海を楽しんだのは、撮影艇のモータークルーザー「『Voiceクルー』と、『Hinano』からスカウトされて乗り込んだムービーカメラのフーちゃんだけ。
撮影艇は伊東湾口で待つ本部艇に接近し、旗艦艦橋にたたずむ山本五十六元帥ならぬ、林賢之輔御大に声を掛けたそうです。
タイムリミット15分前のことです。
「ゴールした艇は?」
「来ねえよ、ッたく・・・・。バカヤロウ!」
かくして、10Th Anniversaryは全艇機走による帰港で終わりました。
レース前日は快風、レース翌日は最大15mの烈風。どちらが吹いても『HINANO』はカッ飛んだはずなのに・・・・・、と言っておきましょう。
             
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by molamola-manbow | 2005-06-03 22:24 | ヨット | Trackback | Comments(0)
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