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2009年 02月 14日

  非時香果(ときじくのかぐのこのみ)

  非時香果(ときじくのかぐのこのみ)_d0007653_14575323.jpg
持統天皇の歌
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山

長い間、長姉(ちょうし)の名前はこの歌からとった『香具子』(かぐみこ)だと思い込んでいた。
「イヤ~ね~、簡単に言えばミカン子よ」などと。
本人から訂正を受けたのは、大学に入ってからだから、ヒデ~弟だと思っている。

垂仁天皇の時代というから、ボンベなど使わずに水中の世界を覗けた浦島太郎さん、月の世界に飛んで行けたかぐや姫、そんな人々を不思議とも思わなかった神代の時代だ。
垂仁天皇が病気になり、常世国(とこよのくに)に不老長寿の薬を取りに行かせる。
特使・田道間守(たじまもり)も、浦島太郎やかぐや姫のように、永遠の命持つ国に行けたんですね~。
でも、持ち帰ったときには遅かった。
垂仁天皇の没後となっていて、特使・田道間守は嘆き死にしてしまう。
この時に持ち帰った不老長寿の薬(果物)が『非時香果』(ときじくのかぐのこのみ)だったと言います。
『非時』(ときじく)とは時間に左右されない永遠の意味。
『香果』(かぐのこのみ)とは柑橘類の大和橘だと訳されている。
長姉の名前はここから来てるから、な~るほど『香果子』(かぐみこ)イコール、ミカン子と言う訳だ。

人間欲が深いから、いろいろ掛け合わせて新しい種類た~くさん作っちゃった。
折角の『非時香果』の効用薄れさせて、手先が黄色に染まるほど食っても、効かね~、効かね~。

長姉は句会やってたから、二、三並べておこう。

         蟷螂の腹太太と何を秘す
         一山をからめ取ったり葛の蔦
         サンタをば信じる頬のやわらかき
         モジリアーニ裸身たおやか春深し

by molamola-manbow | 2009-02-14 10:01 | カテゴリー外


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