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2009年 02月 18日

手拭いで釣る蒲生のスッポン

耳そば立てて聞き入ったのはオイラだけ。
「あんしは、まっこッ名人ごあした」(あの人は、ホントに名人でした)などと、一から十まで薩摩ことば。
土地のことばならではの味わい、そのままで書きたいのだけど、直して述べないことには判らない。

下流で合流する二つの川に挟まれた、昔は天然の要害だったろうな~と推測する台地の上の集落、蒲生(かもう)の里には、日本手拭い一本でスッポンを釣り上げる遊びがあったそうな。 
d0007653_13392549.jpg亡くなった長姉(ちょうし)の嫁ぎ先である。
製材所に勤めるニセ(若年者)にコレの名人がいて、遊びに行くと「ちょっと待ってろ、いま釣り上げてやる」と。
頭に巻いた手拭い外しながら裏を流れる川淵の岩の上に赤いフンドシ姿で腰下して、上体倒すや手拭い持った片手を淵の中にズブリ。
そうやって巧みな手さばきで手拭い泳がすと、スッポンがガブリと喰らいつくのだという。
一度噛み付くと離さないから、ぶら下がったスッポンを手拭いごと手渡して寄越し、「ほら、持ってけ。そのうちお邪魔するけん、返してもらうのはそん時でよか」。
蒲生の衆、いまだに製材所の若者には舌巻いてて「テンゲ(手拭い)釣りはみんなやったどん、百発百中で釣り上げるワザはあんし(あの人)だけでごわした。ヨカニセじゃった~(いい若者だった~)」
ウソのようなホントの話を、手振り交えて微に入り細にわたり・・・・・。
でも、上流にふたつもゴルフ場が出来て、ズガニも鮎もスッポンも激減し、「いまじゃテンゲ釣りを楽しむ者はおらん」。

「ウ~ン、残念
なのだけど~、釣り好きには耳寄りな話、一度観て見たい、体験したい遊びだ。
他の土地にも、こんな釣り方はあったのだろうか・・・・・
北鹿児島のオイラの郷里(伊佐市)では、カエル結わえ付けた延べ竿振って、水面カエルで叩く『ポカン釣り』で遊んでた。
こちらも野趣に富み、雷魚、スッポンが掛ったけど、"テンゲ釣り"には到底及ばない。
「オハンさんたちは、よか遊びをしやったな~」(君達は、いい遊びをしたな~)と、羨望しきり。
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by molamola-manbow | 2009-02-18 12:56 | 潜り・磯釣り・海


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