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2009年 03月 14日

ベランダからの落水者

強烈な南風の残る早朝、窓を開け放つと夜半から吹き荒れた春の嵐に被害者が出ていた。
前夜、風呂に入ったついで。
亀の子束子を持ち出してゴシゴシゴシを繰り返したライフベストが、二階のベランダから庭の一角に埋めた雨水貯めの中に落水してて、「プリーズ」付きで「ヘルプミー」と叫んでいる。
ヤレヤレのおもいで庭下駄突っかけて救助に向かいつつ、思い出しちゃいました。

毎夜飲み狂ってた新宿二丁目のスナック『スガンさん』のお客、若いOLのサヨリちゃん。
オーストリアの東海岸・ケアンズまで遊びに行って溺れた。
ヘルプ、ヘルプ~ッと、必死で叫んだのに、ダ~レも助けに来て呉れない。
d0007653_1202395.jpg「そこでね、わたし考えたのよ
「・・・・・・・」
「プリーズが足りないのだワ、って」
「バカ言え、パニクッてる時にそんな余裕あるかよ。オメ~さんはすぐに尾びれを付けたがる」
「ホントだってば~、"ヘルプミー・プリーズ"って、プリーズつけて叫んだら、すぐに飛んできて呉れたんだってば~。イイ男だったのヨ~」
「アハハ、ボーイハントの手段かい」
「本当にプリーズ付けたら、助けに来て呉れたんだってバ~」

前夜の風呂でも、くだらないことを思い出していた。
ヨットのオーナー・スキッパーとは、何処から見ても、誰が見ても思えそうにない、汚ネ~格好で久我耕一はHinanoのラットを握っていた。
亀の子束子に石鹸塗りたくってゴシゴシゴシを繰り返せども、長らくキャビンに置きっ放しにしていたライフベスト(赤い方)からは、雑巾絞った時の様な汚水が流れ出す。
「ヨットにお洒落して乗っちゃあアカンよ。どんなにいい合羽着ててもすぐに劣化する。ズボンも上着もすぐに汚れる。安物買って使い捨てして行くのが一番いい」
最後に使ってた合羽は、富浦漁協で買った二千ン百円の漁師さん愛用のゴム引き。
アノ濃緑色には不満があったんだ。
「真っ黒なのが売り切れちまっててネ」
アハハ、黒は汚れが目立たね~
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by molamola-manbow | 2009-03-14 12:03 | ヨット | Trackback | Comments(3)
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Commented by つーせ at 2009-03-14 19:36 x
ボースンチェアーに身を任せマドロスパイプくわえてゆったり寛ぐタイプのオーナーではありまへんでしたから・・・・。
あの格好だったから漁師さんにも気に入られてたんでしょうね~。
Commented by molamola-manbow at 2009-03-16 13:25
つーせさん、富浦の漁師とはウマが合わなかったんだ。
特に漁師とは言えない定置網の連中とは、距離を置いていた。
夫婦船頭の老いた刺し網漁師さん。
親しく口きいたのはこのふたりだけでした。
釣れない富浦岸壁にしちまったのは、沖の定置網だ。
稚魚から全ての魚種を掬い上げて、商品にならない雑魚は海に捨てて、
磯から魚を全滅させてんだ。
再生の道を己達でブッタ切ってんだから、日本の沿岸漁業の末はないね。
クロダイの大物釣りで有名だった突堤も、いまや雑魚一匹挙がらなくなった。
夜中にうるさく跳ねたボラのジャンプも今じゃ珍しくなっちまった。
耕ちゃんの気に入らないことだらけだ。
Commented by つーせ at 2009-03-16 20:49 x
全くです!!腹ンかく!!
わたしが「漁師さん」といってるのは「ほんもの」の漁師さんのことです。
土佐や串本や種子島、八丈島、母島や・・・・いろんな港で出会った「ほんもの」の漁師さんのこと。
夫婦船頭の漁師さんとこーちゃんのこと重ね合わせると、とても切ないです。
元気な頃の私たち、あの漁師さん夫婦のようにいつも一緒に行動してましたから・・・。
二人三脚の脚がもつれ、たち直したいと帰ってきたのが遅すぎました・・・。
・・・・と、ついつい・・・・が多くなる今日この頃でございます。


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