2009年 06月 21日
一本あれば家一軒建つでしょう。 吹き抜けの天井だから分かる. 直径一メートル、長さ十二メートルの赤松の丸太が七本(だったと思う)、二箇所に切られた横長囲炉裏の上で豪快な梁構造を見せるのが台所。 火を焚くつもりはさらさら無いようだから、ズ~ッと白木のままだろう。 いぶされて黒光りしたら、見映えするに違いない構造は一見の価値あり。 地下通路のむき出しの梁や柱の構造とともに凄さが光ります。 セ~ンブ襖を取り払えば百畳を越える広さに化ける広間、その最奥にある『昭君の間』は、加藤清正が秀吉の遺児・秀頼を招き入れるつもりで改築した。 そんな噂の部屋だけど、アハハですね~、オイラの印象は「絢爛豪華な塗り膳の上に座らされるみたいで気持ちが悪い」。 ただし、この本丸御殿で四百年前の食事が供され、「それはもう大人気で予約が取れない」と聞いて旧友にムリを言った。 脇息(きょうそく)なんかに肘ついて、きっと侍(はべ)るであろう侍女にひとこと。 「苦しゅうない、も少し近こう寄って酌をせい」な~んて朱塗りの杯を傾ける・・・・・。 離島の旅を続けていた熊本の友達ふたり、コナタ市役勤めとカタヤ中央官庁の地方事務所勤め。 国のトップの元セメント屋さんは一向に辞めようとしないけど、公務員ふたりのスケジュールを伺ってると選挙は秒読み態勢だ。 普段はナシのつぶての代議士さん、今は引っ切り無しのお国入りで、その都度公務員は仕事をおっぽり出しで世話を焼かねばならない。 国会では「公務員の削減」を叫び、「無駄使い」を挙げつらっておいでなのですけど・・・・・。 「久しぶりに顔見せたオイラだぞ、オメ~さんは政治家とオイラ、どっちの便宜を図るんだ!」 な~んて凄んだ訳じゃないけど、予約とってくれましたね~。 ムリに一日休み取って阿蘇を案内し、酒席を設け、自宅に泊め、その上で『再現・御殿料理』の予約まで! 「トラさんの柴又で草団子が食いたい。矢切の渡しにも乗りたい」 「ヤダね、そんなとこ行くの。葛西の水族館なら付き合ってやってもいい」 な~んて、己の行きたいところについでで行った、冷たいオイラとは大違いです。 脇息もなければ侍る侍女もなし。 考えれば分かる筈でした。 広間にお膳出して食ってりゃあ、廊下を観光客ゾロゾロだから、オイラ達が見世物になっちまう。 で、台所に急な階段昇る中二階が設えられていて、電灯の雪洞(ぼんぼり)の下での酒なしお膳。 不味くはないから、試してみるのは悪くない三千円、市内の郷土料理店・『青柳』産の一日五十食(人)限定。
by molamola-manbow
| 2009-06-21 05:49
| 酒・宴会・料理
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