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2005年 11月 04日

きのこのシチュー その2

冷蔵庫を開けると、バターが切れておりました。
二日遅れのシチュー作りに掛かろうと、腕まくりして台所に立った文化の日の出来事で御座います。
スーパーの陳列棚には、レンガのブロックをふた回りほど小さくしたような、国内外のバターがズラリと並んでおります。
その数多くの"レンガ・ブロック"を見回して、わたしの手は何の躊躇もなく雪印バターに伸びたんです。
d0007653_90519.jpg雪印乳業が食中毒事件を起こしたのは2000年の夏でした。
輸入牛を国産牛と偽って、保証金を騙し取るという更なる悪行を、今度は雪印食品がしでかしました。
BSE(狂牛病)の恐怖が大きく取り沙汰されるようになった2002年のことです。
仏領ポリネシア・ツアモツ諸島のムルロア環礁で行った核実験に抗議、96年以来フランス産ワインの不買運動を続けて、ヨーロッパの大国に"多大な打撃を与えている"私ですから、もちろん雪印製品も不買運動継続中です。
手の中の雪印バターを眺めながら、苦笑いを禁じ得ませんでした。
文化の日の出来事でしたから、少し文化的に書くなら、これ、母系文化ですね。
バター、チーズ等の乳製品は雪印。
マヨネーズはキューピー。
トマトの水煮、ケチャップ、ジュースはカゴメ。
チョコレートは明治。
ソースはブルドック。
最後に挙げたソースだけは、いろいろぐらついておりますけれど、その他はみ~んな母親から継承して使い続け、決して浮気をしない食品の数々です。
母の力、たいしたものですねえ。
雪印の不行跡のお陰で、乳製品だけは"決め"が無くなっています。
そんな訳で、『きのことスネ肉のシチュー』には、小岩井バターが入りました。
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by molamola-manbow | 2005-11-04 13:27 | ホビー | Trackback | Comments(2)
2005年 10月 28日

柿  渋    

d0007653_17511443.jpgこども時代を過ごした鹿児島で使い方を覚えた日本古来の植物染料、柿渋(塗布剤と言った方がいいかも)を、今でも日常的に使っている。
例えば釣竿の修理。
破損したガイドを取り替えたあとの糸の巻き締めに、漆の代わりに塗布する。
障子を張替えた際に、少し気分を変えてみたいと思った時には、障子の下部3,4段に柿渋を塗る。
たったこれだけで、部屋の雰囲気をガラリと変わるから面白い。
前に一度触れたことのあったアケビの蔓(ツル)で編んだ背負子にも、数年に一度塗ることにしているし、籠に和紙を張った塵箱(一閑張り)も柿渋で仕上げてある。
写真(←)の木綿のパンツは91年のワールドカップ・ラグビーを観に行った際に、イギリスのラグビーショップで買ったまま、箪笥の奥で眠っていた代物である。
今回引っ張り出してみると、当時はユルユルだったウエストが丁度良くなっていた。
そこで、柿渋を塗って遊んでみることにした。
柿渋には防腐、防虫効果の他に、撥水性と繊維を堅牢にする力がある。
ということは、ヨットや釣りに使うピッタリなパンツが出来上がるかも・・・・・。
色分けパンダの様なパンツは、そんな発想が元となった。
このパンツ、地面に座り込むことを想定して、お尻の部分が二重になっていて、強度を高めるためのステッチまで切ってある。
磯釣りの際に岩の上に直接座ったり、デッキの上でお尻が前後左右にズルズル滑るヨット用に、元々ピッタリくる品でもあったのだ。

d0007653_17532282.jpgただ塗布するだけで防腐、防虫、防錆効果を生み、撥水性や強度を高める力まで出てくる柿渋パワー。
しかし、欠点が無いわけじゃない。
使っていて、「これが最大の弱点だな」と感じるのは、銀杏の果肉にも似た嫌な臭いがなかなか消えないことだろう。
写真の色分けパンダのパンツも、塗り分けて一週間近く経つのに、まだ臭いが抜け切っていない。
暮れの大掃除の際に障子を張替え、粋な柿渋格子で新年を迎えようと計画した人が居たとします。
すぐに「止めなさい!」とアドバイスしますね。
正月の間中、嫌な臭いと戦うことになるからです。
半年待って、太陽がガンガン照りつける真夏が柿渋塗りには一番いい。
原液を水で薄め、幅広の刷毛で均等に掃く。
太陽光を浴びると、柿渋は思った以上に濃くなるから、きわめて薄い水溶液を、重ね塗りしながら思う色に持ってゆくのがコツである。

柿渋は青々とした未成熟な柿の実を砕いて、取り出した汁液を発酵させて作る。
染色に凝っている連れ合いの本を拾い読みしていて、「そうなんだ」と、最近目からウロコが落ちたのは、「絞りたての青柿の汁液でも、同じ効果を得られる」とあったことだ。
これなら嫌な臭みを回避できるかも知れない。
試せるのは来年の夏になるけど。
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by molamola-manbow | 2005-10-28 10:56 | ホビー | Trackback | Comments(0)
2005年 09月 12日

  砧 打 ち

直径30センチほどの切り株の上に柿渋で染めた麻布を乗せ、そいつを打ち出の小槌の打面?に、柄を付けた形の木槌でリズミカルに叩き続ける。
「ドンツク ドンドン ツクツク」
と団扇太鼓を叩く、とっても煩い、奈良が本家の宗教も顔負けだ。
これを毎晩、連れ合いが「わたしの夜なべ仕事」と称してやり始めた。
「何だそれ?」と尋ねると
「これがキヌタ打ち。布に光沢が出てくるの」と得意げである。
「黙っていると、「成城のお隣り、砧の地名はこれが語源」と、追い討ちを掛けてきた。
多分、このときのわたしの顔が、「フーン」と感心しているように見えたのだろう、冗談じゃない。
「律令制度の租傭調よ。調布という町があるじゃない。あそこには布田とか、染地などという、布や染色に関係した地名がまだ残っている。砧で打って仕上げた布を、調布に納めたのじゃないかしら」
d0007653_11182448.jpgと更なる追い討ちである。
同じ手法で藁を打ち、柔らかくしてから縄を編んだり、ムシロも作る。
だから布だって手触りは好くなるのだろう。
とは思ったけれど、反撃は別の方角からすることにして
砧を成城のお隣りと言うのは砧に失礼だろう」と言ってやった。
連れ合いがキョトーンとしているから、薀蓄をたれてやる。
成城という地名は、砧村の大地主・鈴木久弥さんから土地1万坪と1万円(公務員の給与が75円だった時代です=値段の風俗史・朝日新聞編)の寄付を受けた成城学園(創設者・沢柳政太郎)が、大正14年に新宿から移転したのが始まりであること。
昭和2年の小田急線開通を見越した学園の主事・小原国芳が、学園周辺の土地2万坪を購入して宅地として売り出し、これを学園建設の資金にしたことで、荒野に忽然として町が出現するようになったこと。
小原国芳は同じ手法で小田急線の多摩川を渡った向こう側に、玉川学園(昭和4年の創立)も作ったこと。
昭和2年の小田急線開通まではスクールバスならぬスクール馬車が、カッパ、カッパと京王線の千歳烏山駅から成城まで、生徒たちを送り迎えしていたこと。
小田急線は部分開通を良しとせず、新宿ー小田原間の路線を一気に開通させて営業を始めた珍しい記録の持ち主であること。
「つまりだなあ、いまでこそ高級住宅地としてでっかい顔をしている成城も、元を質せば北多摩郡砧村の、そのまた片隅に位置する雑木林、狐や狸の棲家だったのさ。砧村の大地主・鈴木さんの太っ腹が無かったら、成城なんて町は存在もしていない。何が成城のお隣りの砧だ、どうだ、参ったか!」
小泉純一郎のような論旨の摩り替え、言いたいことだけを言う手法だ。
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by molamola-manbow | 2005-09-12 09:19 | ホビー | Trackback | Comments(2)
2005年 07月 22日

  背負子と籠

d0007653_8364789.jpg連れ合いが夜遅くまでパソコンにしがみついていたので、「もしや・・・・」と思って朝一番に茶布"のブログを開いてみた。
案の定である。
胸騒ぎってえのは、あるんですね。
私に対する悪意に満ちた記述を見つけました。
年の功より亀の甲、伊達に長くは生きていないから、お前が書くなら、オレだって!、です。
仕返しには自信があります。
右の写真は私が40年近く使い続けている背負子。近場の釣りなどにリールその他を放り込んで持ってゆきます。
とっても軽くて、背中に吸い付くようなフィット感があり、なけなしの15,000円をはたいて買っただけのことはありました。
購入したのは鹿児島・天文館通りの古道具屋。
100年以上前のモノで、アケビのツルで編んであります。

問題は2番目の籠です。
80年代に『離島で潜る旅』ってえのを続けていた時期があって、山形の酒田市沖に浮かぶ飛島(とびしま)にも足を伸ばしました。
その際です。
酒田市内の民芸店でこいつを見つけました。
連れ合いに「欲しいのか?」と尋ねると、二つ返事で「ウン!」
しゃあないので、これまた、なけなしの大枚をはたいて買いました。
その籠が、今どうなってると思いますか!?
ほこりまみれ、塵まみれになって、文机の隅っこで引っくり返っているんですからね。
実物を目の前にし!
手に取って確かめて!!
その上で「欲しい」!!!
と、のたまいやがったのに!!!!
これですから!!!!!
携帯電話に送ってきた小さな画面で、品物を判断するのとは違うってこと。
どうだ!参ったか!!!!!!
d0007653_8385514.jpg言いたいことはまだあるぞ。
アケビのかごに紐を付けて背負子にしているようなひと、とはなんだ!
アホウ!元から背負子なんだ!
付いていたヒモが気に食わないから、手作りのヒモに付け直しただけだ、まぬけ!

▼植物のツルや樹皮で織られたカゴ物は、一晩ほど水に漬けて時折り水分を補給してやるといいそうですね。
私の背負子は4、5年に一度、刷毛で柿渋を塗ります。
水に漬け、たわしでゴシゴシ洗いますが、ビクともしません。
▼鹿児島(カゴンマ)弁でアケビのことを『ンンべ』、あるいは『ウンべ』と言います。
同じアケビ科のムベ(野木瓜)が訛ったのだと思います。
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by molamola-manbow | 2005-07-22 08:42 | ホビー | Trackback | Comments(3)
2005年 04月 13日

  Maori Wind

d0007653_038678.jpgd0007653_0382174.jpg象牙の端材を使ったペンダントヘッドを作っては、友人知人に配りまくった時期がある。
モチーフはかつて、本当の本物を持っていたNewZealand-MAORI の古い古い『マタウ』(FISHING HOOK)。
1980年代の初頭のことだ、40 日ほどをかけてNewZealand を旅する機会があり、この時に手に入れた。
モノは鯨の骨でこしらえた骨董。
アンティークショップのオヤジの言を信用するなら、「200年~250年ぐらい経っている」
たしかに、目を大きく見開いて舌をベローンと出す、MAORI 独特の歓迎の儀式の表情を、ハリの軸の部分に彫刻してある逸品で、南島の南端インバカーギルで見つけた。
オークランドのメインストリートに海を背にして立って左手方向を見やると、小高い丘の上にオークランド大学のキャンパスが広がっている。
その奥の公園内に自然史博物館が建っていて、MAORI-HOOK のコレクションに出会える。
南島の南端の町インバカーギルのアンティークショップで見つけた私のそれは、博物館の収蔵品に勝るとも劣らなかった。
劣らなかった、と過去形なのは、その大切な宝物をトイレに落としてしまったためで、自作するようになったのも無くしたことがキッカケです。
d0007653_13311759.jpg「ステキ!」と言われて「欲しいならアゲルヨ」と首から外す。
マンボウの携帯ストラップに気が付いて、「今度イルカを作って」な~んて注文が入る。
気が付くと周囲の友人知人が、首から釣り針ぶらさげることとなった。 NewZealand に鉄器が入るのは、1769 年のクック船長の探検以降に違いないから、ごくごく近世になってのことだ。
MAORI の人々が鯨の骨や黒蝶貝の殻で作った釣り針は、まだまだ土に埋もれることなく残っているはず。
アンティ-クショップを巡り歩いて、素敵な本当の本物のMAORI HOOK に、もう一度出会いたい。
首の周りを動物の骨や貝殻を加工したペンダントで飾る風習は、ポリネシア民族に共通のものらしく、TahitianHawaiianの間にも残っている。
Tahiti の土産屋ではプラスチック製、Hawaii のサーフアーショップなどで売られているモノも機械による型抜き製品が多い。

d0007653_039403.jpgd0007653_0392293.jpgできばえは私の作ったものと似たり寄ったり。
鉄の無い時代に時間を掛けて削り込んだ温か味や無骨さがありません。 
MAORI HOOK に話を戻すと、これには千差万別のデザインがあって興味は尽きない。
本当の釣り針も、対象魚毎に大きさや形を変えるのだから、MAORI HOOK のデザインに変化があっても不思議はない。
しかし、MAORI HOOK には釣り針とはまるで形の違う、棍棒状のものや槍の穂先状のものまである。
生きる糧を得るために使っていた道具としての釣り針が、次第次第に神聖なものへと変化を遂げる。
釣り針が極めて重要だったからこそ神聖視されるようになったのd0007653_0395825.jpgだろうが、持ち主の指針やモットーを示すお守りの意味を持つようになる。
形の違いを言葉で説明するのは難しいが、「Maori Wind 」,「Regend 」,「Spirit 」,「Sea Heart 」,「Doom
などの形がある。
私の作品の中で、MAORI HOOK のデザインに類似しているのは左上から二番目。
このデザインには「Spear (槍)」の意味が有るらしい。
マンボウ大好き人間、Hey Manbow の携帯電話も、もちろん自作のマンボウ。
サメやイルカは多少雑に作っても誰にでも判る形をしているし、削り出すのも簡単なために、こちらも数多く作って配布しまくった。
マンボウの下にぶら下がっている銀器は首から提げる中国のピルケースで、真ん中からパカッと割れる様にできている。
中には小さく折り畳んだ非常用?の一万円札を入れている。
d0007653_20253843.jpg  旧札のはずだから、新札に換えなければ・・・・。

←仲の良いHey ManbowMiss Manbow                  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

話は脱線するけれどポリネシアには「R 」の発音が無い。
Honolulu、Aloha、Lei、Hula ・・・。
それなのに「MAORI 」とは・・・。
なぜ「MAOLI 」と表示しなかったんだろう?

さらに脱線して、RUGBY には『2』の背番号をつけるHooker というポジションがある。
Football のイメージから、足に関係があるように想い、Fooker などと綴りがちだが、スクラムの中のボールを、足で"引っ掛け"て外に出す役割の釣り針である。
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by molamola-manbow | 2005-04-13 00:43 | ホビー | Trackback | Comments(3)