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2006年 10月 29日

澁谷・三漁洞のブリ大根

左手でパチンコ台の受け皿から玉をさらい、掌中の玉が必ず二十個になるよう努力を重ねた。
数週間でこれが出来るようになる。
この二十個をリズミカルに一個一個投入し、右手の親指でハンドルを弾いて行く。
釘の開き具合と角度を吟味し、二十個中的中玉三個を目標にして打ち続ける。
一箱四十円のショートホープを、景品買いに渡すと二十五円で引き取った。
台を見抜く目とちょっとした修行をすれば、パチンコは儲かる時代だった昭和の三十年代、澁谷はわたしの遊び場だった。
馴染みの酒場、喫茶店が出来て、ショートホープを一箱四十円で引き取って呉れたので、そのお金で遊んでいたから、セミプロのパチンコ打ち。
井の頭線高架脇の数軒で打っていた。
社会人になってからも澁谷の街との繋がりは続いた。
週のうち五日は神南町の岸記念体育会館で仕事するようになり、アフターファイブには澁谷の街へと繰り出した。
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そんな澁谷から足が遠退き、全く訪れなくなった理由はふたつある。
学生時代からの馴染みの酒場が次々に撤退したこと。
ハチ公前の交差点がスクランブルとなったこと。
この二つである。
決定打は交差点のスクランブル化かもしれない。
青信号とともに四方から雪崩れ込む集団の不気味さ、異様さ
冬になると日本人の服装は黒ずくめになるから、異様さは倍化し、あんな中に身を置きたくないと
百貨店の階上から眺めて感じた不気味さをそのままに、交差点で青信号を待っていると、こちらに渡ろうとして待ち構えている対岸の集団が敵に見え始める。
クルリと背を向けて引き返したくなる衝動を押さえ、なるたけ視線を合わせないように、肩が、腰が、手がぶつかりませんようにと、オドオドしながら渡らなければならない苦痛。
一度不気味さを感じてしまうと、どんどん嫌になって、澁谷の街から足は遠退いた。

写真は澁谷駅の国道246ガード間際の『三漁洞』のブリ大根。
blogの書き込み がキッカケで、およそ三十年振りのゴタイメ~ンとなった。
再度足を運ぶ価値ありだ。
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by molamola-manbow | 2006-10-29 08:07 | 酒・宴会・料理 | Trackback | Comments(15)
2006年 10月 26日

挫折!アサリの燻製

ひと串に十五個ですから、合計すると七十と五個です。
アサリの燻製を作ることを思い立ち、殻付きの特大サイズ、砂抜きを三パック買い求めて串に刺しました。
細かい作業です。
フライパンに薄く水を張り、アサリをザザーッとあけて火に掛ける。
箸を持って待ち構えていて、蓋が開いたヤツを素早く挟み揚げて塩水の冷水に放つ。
この作業を七十五回繰り返した後、水気を切ったアサリの水管に串を通して行くのです。
フーツ、と溜息を付いて作業を終え、二階のベランダに干したところまでは順調でした。
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一夜が明け、ガラリと窓を開けた途端です。
無残な光景が目に飛び込みました。
数えてみると、アサリは二十五個しかありません。
端に干したふた串は全滅し、他の串も水管の部分だけを残して歯抜け状態になっています。
通いの野良猫には不可能な高さに干しましたから、犯人は烏、あるいは百舌でしょう。
最近、ギャーギャーと庭で煩い百舌が犯人だったとしたら、ちょっと面白い。
「お前ら人間どももはやにえ(速贄)作りかあどれどれ、どんなできばえか、味見してやろう」
な~んてさ。

肝心の燻製作り、やる気を無くしましたから、このまま干し続けて犯人探し、こちらに興味を移すことにします。

mintogreenさん、ほか皆さんへ
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by molamola-manbow | 2006-10-26 07:49 | 酒・宴会・料理 | Trackback | Comments(11)
2006年 10月 21日

  ヨット『 H i n a n o 』の不思議備品

                          この夏、『 H i n a n o 』のクルーがまたひとり、定年退職しました。
d0007653_815514.jpg「毎日が日曜日になるから」
と、三味線を習い始めています。
彼、定年に備えて茶の湯にも手をつけておりましたから、毎日が日曜日でも、退屈することはなさそうです
でも、『 H i n a n o 』のオーナーの考えは違いました。
「習い性がそんなに早く抜けるはずはない」
などと申しまして、ご覧のようなつり革を設置して定年祝いとしました。
「満員電車が懐かしくなったら、こいつにぶらさがりながら週刊誌でも読んでくれ」と言葉を添えて 
d0007653_817662.jpgいいですね~、このユーモア。
つり革を備えたヨットなんて、恐らく『 H i n a n o 』一艇だけでしょう。
大小様々なクルーザーがずらりと並ぶ油壺周辺のヨットハーバーでも、見たことがありません。
訪れた他艇のクルーも「何です、これ」と、必ず訊いてきますもの。

不思議なモノはギャレーの前のこいつ(➡ ➡)もです。
社団法人東京都食品衛生協会が発行するこの札が、千葉・富浦を母港とする船にあるのはオカシイけれど、「なんじゃ、こりゃあ」の可笑しさの方が先にくる。
食品衛生責任者の余津都紀子さんは、ポンツーンに住まうムール貝などで中毒者を出したら、罰せられるのでしょうか
ことしは二度ほど、ムール貝を採取していただきましたが、幸い中毒者は出ていない。
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by molamola-manbow | 2006-10-21 08:28 | ヨット | Trackback | Comments(28)
2006年 10月 19日

初めてのコンサート

昨夜は生まれて初めてのクラシックコンサートへ。
『神話の国からの贈り物』(紀尾井ホール、ギリシャ大使館主催)。
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ギリシャの四人の現代作曲家の作品を、同じくギリシャから招いた二人のピアニストのもと、指揮・家田厚志で演奏する二時間である。
曲は・・・・・・・・、難解でした。
クラシックコンサート入門は、誰もが知っている、有名な曲を聴くことから入るべきだと、これが感想です。
首がガクンと落ちるのを防ぐために、膝で支えた手の上に顎を乗せ、拍手で起きて、演奏でうつらうつら・・・・・。
この連続でコンサート初体験は終わりました。
でも、開演前の練習を真近で見学し、楽屋を覗き、舞台裏をつぶさに観て廻ることのできる特権付きです。
これは同時開催された友人・久我耕一、通世夫妻の写真と絵画展(舞台に下がる帯状の写真も展示作品=携帯電話付属写真機では限界でした)の飾り付けを手伝ったためのご褒美。
ギリシャ大使館からコンサートのタダ券までせしめた。

d0007653_843469.jpg下の写真(→→)は『saheiziさんへの贈り物』(blogのお友達)。
出演者の緊張を解きほぐすためなのでしょう、楽屋にこんな飾り棚があって、フクロウの置物でいっぱいでした(これ、一部です)。
招き猫も混ざってはいましたけどね。

コンサート、詳しくはこちら 
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by molamola-manbow | 2006-10-19 08:39 | カテゴリー外 | Trackback | Comments(19)
2006年 10月 16日

恒例・皮ハギ釣り

好奇心の強い娘で御座います。
皮ハギの皮剥ぎたる所以を教えたら、「私もやってみたい」と、ご覧のように(↓↓)ツルリと見事に剥きました。
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外道として掛かったキュウセン、オハグロ、カミナリ、ササノハ、etcのベラの類いとトラギスも、ウロコの取り方、臓物の抜き方を教えると、進んで包丁を握ります。
最高齢は七十歳。
熟年ばかりの真っ只中にポツーンと、後半とはいえ二十代の娘がひとり。
これではモテナイ筈はないけれど、「キモイ~」な~んて言葉はひと言も発せずに立ち働くんですから、可愛がられます。
でもね~、人間は手玉に取れても、肝心の皮ハギさんには通じませんでしたよね、お嬢さん
42フィートのセーリングクルーザー『Hinano』を遊漁船に見立てた秋恒例の皮ハギ釣り大会(十四、十五日、千葉・館山湾)で、紅一点(紅色の薄れた方々を除いてで御座います。失礼)は一匹もゲット出来なかったゲスト二人の中の一人となったのです。
「熱心に通って来るでよう、オメ~にだけは釣らせてやりて~よ~」とは
石鯛釣りに熱中し、下田沖の神子元島に通い詰めていた頃、磯渡しの船頭さんが私に掛けて寄越したことば。
その船頭さんのことばを、そっくりそのまま、掛けてやりましたけどね。
「そこのオナゴん衆ヨウ、オメ~には釣らしてやりたかったよう
          (トラギスその他の外道は釣ってましたけど・・・・・)
そうそう、もう一人のボウズは、釣れた皮ハギを見て「それってヒラメ」などと
これではね~。

d0007653_1814640.jpgドジでしたよ~、『Hinano』の船頭(スキッパー)も
「大勢のゲストが来るから」と、モシヤの場合を考えて味噌汁に入れる伊勢海老と、他にコショウ鯛(⇒ ⇒)を買い置いて釣り大会に臨みました。
新宿漁協 の釣り名人が控えているんだぞ
とは思いましたけれど、まあ、ここまでは良いとしましょう。
コショウ鯛は街の魚屋さんの店頭では、お目に掛かれない珍しい魚ですし、味も絶品なのだから
でもね~、その絶品のコショウ鯛を、漁港に住み着いている野良猫に、ゼ~ンブやるこた~ね~よね。
ウロコを引き、三枚に下ろし、アラの部分は食べ易いようにぶつ切りに。
そこまで下ごしらえをして、甲板に置き忘れちゃうんですから。
で、どうなったか。
我々が皮ハギの肝和えに舌鼓を打っている時に、野良どももまた、推定2キロのコショウ鯛で宴会を開く幸運に恵まれたってえ訳です。
あいつら、これからは『Hinano』の船頭に挨拶して通るに違いありません。
「先日は、ゴッツアンでしたニャ~」

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美しい夕日が沈んで釣り大会の初日は終わりました。
翌日は天気晴朗なれど波高し。
皮ハギの当りは前日よりは取り辛くなりましたが、中止して港に逃げ帰るほどの荒れようではありませんでした。

そんな中、館山湾の南端、我々とは反対側に位置する坂田(ばんだ)漁港の沖で、東京湾マリーナ所属の小型ヨットが遭難しました。
死者一人を出す哀しい事故です。
水温はまだ20度を超え、初夏と同じぐらいに高い。
救命胴衣さえ付けていたならと、残念です。
冥福を祈ります。
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by molamola-manbow | 2006-10-16 18:18 | ヨット | Trackback | Comments(15)
2006年 10月 11日

古新聞その2

毎月一日に開かれる町田天神の骨董市で購入した古い雑誌の間から、セピア色に変色した古新聞が出てきた。
四角く畳み込まれた新聞を広げると、昭和三十二年(1957年)十月二十七日の朝日の運動面〔9面〕である。
古新聞に勝る読み物はない!のだから、またも読み耽ります。
トップ記事の日本シリーズ緒戦、渡辺記者曰くの「凡戦」の内容を読み、次いでメンバー表の吟味だ。
「そうそう、一番高倉ね、エ豊田二番だったっけ」などなど、野武士軍団・西鉄のスタメンを眺めやりながら、思いは我が青春にまで飛んで時間を忘れた。
不思議ですよ、落合・中日が優勝しようが、原・巨人が迷走しようが、プロ野球には関心が湧かないのに、ダ~イ嫌いな巨人でさえも、この時代の選手の名前はすらすら出ます。
参考までにそのスタメンを。
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【西  鉄】 
⑧高 倉
⑥豊 田
⑤中 西
⑨大 下
⑦関 口
③河 野
④仰 木
②和 田
①稲 尾

【巨  人】
⑥広 岡
④内 藤
⑧与那嶺
③川 上
②藤 尾
⑨宮 本
⑦加倉井
⑤土 屋
①義 原




カナダ杯ゴルフの中村寅吉の活躍、吉葉山が全勝を守った大相撲大阪場所十四日目の星取り、と読み進み、三段もの見出しが付いた関西六大学野球の記事を見つけて、気付いた。
関西版の朝日だと言う事を。
もうひとつ、この古新聞で得た知識は
当時の大阪場所、【四天王寺五重塔再建勧進大相撲】などという名前が付けられていたんですね~。
ふと疑問が湧いたので、太字で追加。
大相撲の本場所、一月の初場所以降、年六場所を奇数月に開催している。
偶数月に開催されたこの勧進相撲は、別枠なのかも


裏返すとまるまる一面を用いた料理コンテストの入選発表
当時の国家公務員の初任給(九千二百円)とほぼ同額のご褒美、金賞の賞金一万円を獲得した五人の料理が紹介されていた。
な~るほど、町田で買った古雑誌の持ち主は、これを参考にしようと破りとって挟んだんだ、と推理しました。
『一人前五十円で出来て、お客用にもなるお惣菜料理』の条件を満たし、コンテストに入選した料理は以下の五つ。
▼柚子めし
▼柚子鯖寿司
▼レバーデンプ
▼お好み餃子のあんかけ
▼カキの銀紙焼き
当時関西の最終版(14版)が配達されていた地域に住んでおいでの家庭婦人(多分)、入選作をお試しになったのだろうか
それとも、挟んだまま、忘れたのか
いろいろと推理を楽しんで、manbowの得た結論は「忘れた可能性の方が大きいな」。
さらに考えは「代わりにレシピに挑戦してみるのも面白い!」と飛躍した。
こんなこと書いても、忘れるかも知れないけれど、挑戦したらblogに載せます。
▼柚子めし▼柚子鯖寿司▼カキの銀紙焼き・・・・・のどれかに
カキは白味噌の柚子味、ピーマンにstuffします。
季節的にはこれかな・・・・・。
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by molamola-manbow | 2006-10-11 10:20 | カテゴリー外 | Trackback | Comments(36)
2006年 10月 08日

  古本屋通い  そして!

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日課となった古本屋通い、今回は家から離れた古本市で、『新釈 魚名考』(榮川省造)と出会った。
初めて聴く、箕面市・青銅企画出版の(昭和五十七年)本。
新釈とあるように、四十九年出版の改訂版だと断ってある。
内容は漁師町を尋ね歩いて聞き取った魚の地方名を列挙し、これに考察を加えたもの。
五百余の魚の呼び名を全国網羅で取り上げている。
机の前の本棚に、広辞苑などと一緒に置いておけば、きっと役に立つだろうと考えて買った。
価格は二千六百円ほど。

その中から例えばカワハギ。今週末に開かれるヨット『Hinano』の釣り大会(千葉・館山湾)の対象魚について。
この魚の特徴は
一度ぐらいモリを外しても二の矢が撃てるほど水中での動作が鈍く、その間抜け振りに愛嬌があること。
体型が面白い菱型をしていて、立派なツノがあること。
ザラザラした体皮はクルリと剥けて、調理の手間がかからないこと・・・・・などで、『カワハギ』という和名もここから生まれた。

では地方では、カワハギをどの様な目で見、命名したか。
私が育った鹿児島では、ツノが一番目立ったらしく▼ツノコ。高知も同じ系列で▼ツノギ。
ザラザラの体皮に注目したのは富山で▼センバ(千の歯、大根おろしの地方名)。
泳ぎが下手で慌てているかに見えるから、三重、浜名湖一帯の静岡では▼アワクライ。
すってんてんの丸裸にされるので▼バクチウチ(和歌山、福井)。
スッポリ剥けるので▼カワズッポ(隠岐)
禿頭に例えて▼ハゲコウベ(岸和田)▼ショモ(小さい)ハゲ(和歌山・串本)
陸に揚げると水を吐きながら鳴くので▼チュウコウ(但馬)▼チュウチュウ(高知、玄海)▼ホップ(ゲップのこと=長崎・大村)
近縁のウマズラハギとの対比で▼ウシノツラ(山形・鶴岡)
ーーーほかにも▼ラケット(和歌山・大地)▼メイボ(山口・萩)▼スブタ(名古屋)▼コオモリ(能登)などが集録されているが、沖縄での呼び名▼カワハジャーは抜けている。

ここで謎々をひとつ。
本の作者は「語意は判らなかった」と述べていますが、魚の名前です。
な~んだ
オショウサンノキンタマ
                   【答えは最後に】

読み返してみると・・・・・
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by molamola-manbow | 2006-10-08 11:43 | 潜り・磯釣り・海 | Trackback | Comments(9)
2006年 10月 06日

台風が月見る月を取り上げた

友人からmailが入り、「横浜中華街の"月餅フェア"に行ってきたので、お前にもお裾分けしてやる」とあった。
「フムフム、中秋の月見に合わせて月餅とな、風流なヤツよのう」
などとのたまいながら、届いたらすぐに"うず高くピラミット状"に盛ってやろうと、高足の菓子鉢など用意して待っていると、翌日ピンポーンと宅配便だ。
「ナニナニ、たった三つだけかい!?d0007653_12153662.jpg
ヒトの好意を素直には受け取れない、嫌な性格でござんすから、ついついこんなこと書いてしまうんですが・・・・。
特製なんだそうですね、中華街のこの時季の月餅って
塩漬けのアヒルの卵の黄身入りを売り出す

月餅の送り主は、「何処そこのが美味い」となると、食さずにはおれない無類の月餅好き。
何時だったか、「四谷に居るなら買って来てくれ」と、新道通りの中華屋の月餅を、出前させられたことがある。
そんない美味いのなら、と余分に買って食ってみたが、その不味いこと不味いこと
「こんなものが美味いのかあ
「ウン、あれは美味くなかった」
バカヤローである。

さて、今回の月餅、いづれも特製の黄身入り。
しかも、月餅好きの御眼鏡に叶った厳選の三つ(写真の←重慶飯店、→同發、↓聘珍楼)であるらしい。
外は雨、それも横殴りで降っていて、天気予報によると日本列島で月見が出来るのは、九州と四国の一部だけらしい。
一日待って、"十六夜の満月"でも眺めながら、食ってやるかあ。

エエエ~ッ、と思っちゃいました
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by molamola-manbow | 2006-10-06 12:27 | カテゴリー外 | Trackback | Comments(25)
2006年 10月 04日

アスベスト・サボテン

庭の一隅で団扇サボテンが増殖を続けている。
「みにくいなあ、何とかしなければ」
と何時も思い、その都度同じ光景を思い描いて終わっている。
ガラパゴスから陸イグアナがやって来て、ガツガツ、ガツガツ食らい付いて呉れている光景である。
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このサボテン、最初は団子三兄弟の様な可愛い三つのモッコリがたったひとつ、小さな鉢に植わっているに過ぎなかった。
でも、とんでもなく性悪のサボテンだということに気付かされ、庭への追放となりました。
うっかり触ろうものなら大変です。
目に入らぬほどの細くて短い針が皮膚に刺さって、少々洗ったぐらいではとれません。
そして、いつまでもいつまでも、チクチクチクチクと、不快な痛みを残します。
植物界のアスベスト、そんな感じのサボテンだったんですね~。
ところが、捨てるつもりの追放を逆手にとって、八年間でこのたくましさ
桃栗三年柿八年。
柿だって八年経ちゃあ実を付けるのに、こいつはアスベストの恐怖をばら撒くばかりで、まだ花も見せて呉れません。
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by molamola-manbow | 2006-10-04 09:39 | ホビー | Trackback | Comments(7)
2006年 10月 03日

秋の夜長

連れ合いがケタケタ笑い始めた
d0007653_940986.jpg何ごとかと目をやると
ア~ア 涙が出ちゃう 
立ち上がって肩越しに覗く
これよ と本を引っくり返して表紙を見せた
井伏鱒二 『厄除け詩集』
やっぱり この人 可笑しい
ティッシュで目元を拭いて
本へと戻り
こんどはクククと押さえた笑い

雨の夜 ふたりして読書は深夜におよぶ
連れ合いなのか、井伏老なのか
俺の読書は どちらかにさえぎられた


   再疎開途上
      鳥取驛のプラットホームに
      妻子と共に一夜ごろ寢する。


   おい 僕はいま何か云ったらう
   「きやあッ」と云はなかったかね
   目がさめた途端
   あのシグナルの青い灯を
   焼夷弾のはぜる光と思ったのだ
   僕は寒さで目がさめたのだ
   蚤で目がさめたのかもわからない
   おい 大變な蚤ではないか
   プラットホームには
   こんなに蚤が澤山ゐるものだらうか
   あれを御覽 あの防空頭巾をかぶつた人も
   寢ながら腕をかいている
   あそこの 鐵兜を枕元においてゐる人も
   ぼりぼり首すぢをかいてゐる
   驛長は旅客のこの難澁を氣づかないのか
   僕もここの驛長を知ってゐる
   松江の驛から今年榮轉した
   別所忠雄といふ人だ
   去年 僕が松江に行ったとき
   別所忠雄は驛の防空演習をずらかつて
   僕を骨董屋に案内してくれた
   ぼてぼて茶碗を買ふのだが
   七軒も骨董屋を歴訪し
   どの店でも薄茶を飲まされた
   おかげで僕は吐きそうになった
   おい もう一枚毛布がほしいな
   子供の枕元にトランクを置いとくかね
   さうだ 風よけの屏風だよ
   寒いなあ この風は海風なんだらう
   おい また蚤だ
   僕は田舎の家に落着いたら
   別所忠雄に手紙を出してやらう
   「プラットホームを掃除しろ
   清潔を保て」と書いてやらう
               (鳥取驛から津山に出る車中しるす)
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by molamola-manbow | 2006-10-03 08:20 | カテゴリー外 | Trackback | Comments(7)