2010年 05月 17日
先週土曜日(15日)の三浦半島・城ヶ島沖は、クッキリ晴れ渡って、遠方遥かの西に富士、南に大島まで、春霞ゼロの海面が広がっていた。 涼しさを通り越す北風は、上下合羽姿へと海上で身支度を整え直させて各艇スタートの合図を待ちます。 途中で冷たい飛沫を浴びることになるかも知れない、いい風が海面を渡って秒読みへ・・・・・。 トップではなかった。 二艇目でもない。 でも、ヒョットすると三位、悪くても四艇目以下じゃない飛び出しで『KoKoLo』はスタートを切った。 「レースは久し振りだから、スタートはのんびり行くよ。絶対に無理はしないからそのつもりで・・・・・」 な~んて言ってたスキッパーの事前のお話し、「アイツは何だったのでしょう」の飛び出しです。 「エンジン切る前に、一度ペラを逆回転させておきましょうよ。海草がくっついてると艇速鈍るから」 クルーのひとりは『第一花丸』のラダーを握って全国のクルージングレースを荒らし回ってきた女傑ティラーの笙子さん。 第一花丸の強さの一端をうかがい知ったこんな言葉が、やる気起こさせたのでしょう。 上架塗装をし直して、船底ツルツルの『KoKoLo』、気持ちよく艇速伸ばして後方に仲良しの艇見つけては「○○まだ遥か後」とか、「前方の艇は○隻だけ」とか・・・・・。 三角コースの第一マークを回る直前までの心地よさでした。 太平洋の彼方へとクルージングに出掛けて行くヨットマンが必ずお世話になる海上天気のオーソリティー、『Polar Wind』の馬場正彦スキッパーの前日予想がピタリと当たります。 「明日は正午前に風が止まる。それまでに第二マーク回っていないと相模湾の真ん中まで漂流しちゃうよ」 とっても軽い、追っ手の風専用のスピンセールもしぼんじゃう無風へ。 アチラで一艇、コチラで一艇とジブセールが下ろされたのは、スタート(AM9;30)の三時間ほどあとだったでしょう。 海風と陸風のせめぎ合いが喧嘩両成敗に終わって、海面から波が消えます。 セールのふくらみが消え、ただように任せるしかなかったヨットのエンジンにスイッチをオンにする瞬間が訪れる・・・・・。 15th Anniversary KENNOSUKE CUP は、ヨットを無力にしてしまう最大の難敵の襲来で潰れました。 十六歳のAussie娘・ジェシカ・ワトソン ちゃんが七つの海を制覇してシドニー港に凱旋してきた日に、相模湾の片隅すら満足に回れないで帰港です。 参加十七艇がポンツーンにずらり。 訪れていた城ヶ島観光のお客さんには、大喜びのヨットショウになりましたけど・・・・・。
by molamola-manbow
| 2010-05-17 06:47
| ヨット
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