2010年 08月 15日
ヨット乗りの末席を汚した関係で旅の目的には「コイツのこと少し調べてこようかな~」もあったのだったが、船の持ち主には話聞けず仕舞いで帰って来た。 アウトリガーを持つ漁船、ココだけでしかお目に掛れない独特の形です。 ものすご~い、スコール! この古くからの慣習を、完全無視して作られているのが八丈島のアウトリガー漁船なんだな~。 八世紀からおよそ三百年、ヨーロッパ沿岸に進出して交易と略奪を繰り返したバイキング以降、大航海時代突入のガレオン船の活躍まで、長きに渡って舵は船尾中央にはなくて、右舷後方にナガ~イ櫓状の棒っ切れを突き出して操船しておりました。 ポートサイド、スタボーサイドの呼び習わし方は、この右舷後方から突き出されていた舵の位置に由来するんです。 船を接岸させる場合には舵を破損さないよう、必ず左舷を用いたので左をポートサイドと呼ぶように・・・・・。 八丈のアウトリガー漁船の接岸法は右舷着け。 左舷から突き出ているアウトリガーが邪魔になって、逆向いて接岸すると荷物、獲物の積み下ろしに難渋することになるんです。 港の地形によってはアウトリガーを逆に設けた方が便利な所もあるだろうに、すべての漁船、左舷にアウトリガーをつけています。 その理由も知りたかったし、発祥の由来も知りたい。 カヌーの発祥地は東南アジアの島嶼国だと言われている。 南太平洋に広がったポリネシアン文化との接点もあったはずですよね~。 八丈民話には漂着、漂流モノが多いんだ。 黒潮本流のど真ん中に位置するし・・・・・。 歴史民族資料館には古いアウトリガー・カヌー(↓↓)が残されていた。 パドルじゃなくて、手漕ぎ和船と同じように、「船尾の櫓を用いていた」とあります。 左右非対象の舷側、シンメトリーな形に作られていないのも特徴的、かつ合理的です。
by molamola-manbow
| 2010-08-15 07:23
| ヨット
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