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2010年 10月 06日

考古学 骨ひとつで歴史を変える学問

「アハハ、進歩じゃあなくて、コリャア偉大なる退歩だ」
な~んて思いつつ読み進んだ本に、面白い設問があったので殴り書きしておいた。
以下の項目の中で、「お猿さんと人間を分かつモノはな~んだ」と、問うていたのです。

   ◎脳の大型化
   ◎言語の使用
   ◎発情期の消失
   ◎直立二足歩行への移行
   ◎犬歯の縮小

考古学 骨ひとつで歴史を変える学問_d0007653_11473333.jpg
「全ての項目が人間の特徴じゃん」と思ったのですけどね~。
学者さんは、「言語の使用は随分時代が下ってからだよ」、「直立二足歩行だって最初から二本の脚で歩いていた訳じゃないよ」と云いたい訳です。
人間の歴史はもっともっと古くって、猿と人類は『脳の大型化』と、『犬歯の縮小化』の二つの特徴で分類されているのだと。

偉大な退歩も、この分類と関係がある。
エチオピアの某草原で今世紀に入って発見された頭骨ほかの化石によって、五百万年前に生まれたとされていた人類の歴史、『七百万年前には誕生』と訂正されることになった。

一気に二百万年も"退歩"、溯れることになったのです。

誕生秘話の定説についても、異論が出てきている。
アフリカ大陸を南北に切り裂こうとしているマントルの活動で、いまも割れ目を広げている大地溝帯。
コイツの活動によって地溝帯の東側に山脈が盛り上がって、インド洋からの海風が遮断されちゃうと、密林地帯は次第に後退、サバンナ化されて行く。
このために樹上生活をしていた猿類たち、草原に出て餌を探さなければならなくなり、地上生活の上手な二足歩行の出来る種だけが生き残ることになり、次第次第に人類へと発展したんだと。
な~るほど~と納得してた学生時代の教科書の中味、これでは説明のつかない化石が今世紀に入って相次いで出ているのだといいます。
人類の歴史を七百万年前まで溯らせたエチオピアの化石、樹上生活からわざわざ地上生活に移行する必要がない場所から見つかったのです。
密林が海岸近くにまで広がっている大地溝帯の東側、インド洋岸からも二足歩行の人類の化石は相次ぐようになった。

「木から降りて生まれたんじゃないよ」と語っている化石、人類誕生は謎。

by molamola-manbow | 2010-10-06 12:40 | 読書


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