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2010年 10月 17日

『武士の家計簿」 磯田道史講演会

『武士の家計簿」 磯田道史講演会_d0007653_8361395.jpg新潮新書の新人ドキュメント賞を得た磯田道史(筑波大準教授)の講演会を知らせる張り紙と出会った。
堺雅人、仲間由紀江、中村雅俊、松坂恵子らが主演する松竹映画・『武士の家計簿』(森田芳光監督)の原作者を囲む会だ。
映画に関しては、「最後に観たのは何だっけ?」と腕組みしてもさっぱり頭に浮かんでこない門外漢だが、原作の『武士の家計簿』は掛け値なしに面白かった。
世田谷区内に展開する区営図書館、在庫を七冊だか九冊持ってるのに何時も全冊貸し出し中の札がぶら下がってて、手にするのに苦労した本でもある。

加賀百二十万石の御算用方を務めた猪山家の幕末~明治維新を書いた本。
日本中が揺動いた時代を幕府方、薩長方、どちらにも加担せずに動こうとしなかった大藩内部の、ソロバンだけで生きた一家の物語だから、大層地味に推移するんですけど・・・・・。

槍一本、刀一振りで乱世を生きた武士の姿とは対極に位置する、ある意味落ちこぼれの武士を克明に書いて一般武士の実像に迫ります。
出世するに従って増える使用人、親戚・同僚との交際費、用向きで訪れる上役宅への手土産、七五三とか元服とかの子供の通過儀礼の際の供応・・・・・。
現代のサラリーマン以上に厳格で堅苦しい。
今と同じで実権は女房が握ってて、旦那は女房から借金する。
実権握ってても三行半で離縁だから、女房はセッセとお給金節約して貯金に勤しむし・・・・・。

神田の古本屋の片隅で埃かぶってた和綴じのひとくくりから、著者はドキュメンチックに武士の実像を読み解いた。
聴くに値する講演会じゃあないでしょうか。

講演の表題(竜馬は誰がころさせたか)に気付いて、「タハッ、"武士の家計簿"じゃないのか~」となったのだけど、きっと話してくれるでしょう。
映画のスジはコチラ

                                    ▼期 日 十月二十三日午後一時三十分開場
                                    ▼会 場 天王洲アイルのJALビル・メーンホール
                                    ▼料 金 無料
                                    ▼主 催 (財)海音寺潮五郎記念館

by molamola-manbow | 2010-10-17 09:27 | カテゴリー外


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