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2011年 01月 25日

大朝日新聞への反発

昨今の珈琲にイチャモンから間もなくです。
朝日新聞夕刊の二面に、八段もの"大反発記事"(十七日)が掲載されたので熱心に読んだ。
記事はお店を訪れた主婦同士の会話から始まります。
「イロイロ飲み比べたけど、ココの珈琲が一番よ」みたいな。
大量抽出機械(プレミアムローストコーヒー機)を開発してファーストフード店に引き抜かれた技術者、主婦の言葉聞いて涙を流し、開発苦心談が語られます。
大朝日新聞への反発_d0007653_1043287.jpg「オイオイ、大朝日さんまでヨイショ記事、提灯記事を書くに到ったのかよ」みたいな印象持っちゃった内容です。
焙煎から抽出までを、一つでこなしちゃう機械の開発に携わり、二十年間に合計千台ものソイツを、作っては壊し、壊しては作ったオトコが、ようやく理想の機械を作り出したんだと綴ります。
「一杯百円にまで値を落としても、おいしい珈琲が抽出できるようになったのは2008年だった」。
ブラジルなど三種類、高級アラビカなど五種類を、豆の等級、産地にこだわってブレンドし、焙煎方法にも試行錯誤を繰り返して「理想の珈琲を設計した」とありました。

数ある嗜好品の中でも、独特の苦味と酸味、香りを持つ珈琲は、嗜好品の頂点に立ってるようなモノだと思っている。
だから、好き嫌いは千差万別でしょう。
好きな珈琲、嫌いな珈琲は、人それぞれ違ってて、飲ませるお店も人それぞれ違うのこそが、正しい飲み物、飲み方じゃあないの?、ぐらいまで考えちゃう。
もちろん万人向けのコーヒーだって無い訳じゃないけど・・・・・。
生豆の段階で買ったとしても、百円じゃあムリだから、どんな豆買ってるんだとも首ひねる。
記事の主は全国展開してるファーストフード店の最大手の技術者です。
大量に豆を仕入れることが出来るから、価格も下がるのだろうけど、おいしい珈琲、薫り高い珈琲を飲ませるにはブレンドや焙煎にどんなに力入れても、それだけじゃあ不可能な作業がある。
未熟なままで成長を止めちゃったヤツ、果肉が付着して醗酵を始めたヤツ、虫の幼虫が巣食っちゃったヤツなど、まとめて死豆(しいな)と呼ばれてるクズを除去しないと、おいしい珈琲にはなりません。
大量購入でこんな面倒なことできるかよ
ブレンドの数を多くすれば、美味しい珈琲になるかとなると、こいつも首ひねりたくなります。
ベースとなる中性のブラジルに、苦味のモカなどアラビカ系、酸味のコロンビア系、香りの東南アジア系のマンデリンとか丸っこいロブスター。
簡単に言えば四種類のブレンドで美味しい珈琲は造れるんだ。
独自のコクを出すために、もう一種類豆を加えたとしても五種類で済む。
沢山加えすぎると、全ての特徴が消えたり、味の殺し合いが始まって、訳の判らない飲み物になります。
これは珈琲の真実だと思っているんですけど。

by molamola-manbow | 2011-01-25 08:26 | 酒・宴会・料理


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