2011年 07月 27日
ヨットのスターンなどから疑似餌を流すライトトローリング用の潜行板に、通称・ネズミなどと呼ばれてるヤツがある。 八丈島の居酒屋さん『BIRD'S CAFE』が閉じるって~んで出掛けた折だから今春の三月でした。 人っ子ひとり居ない早朝の底土海水浴場を散策し、時期はずれのアオサなどを摘んでた時です。 見覚えのあるソイツが流れてきた。 宿のサンダル履きだったのでズボンの裾などまくって、まだ冷たい海にジャブジャブジャブ。 ウェットスーツとかフィンだとか、夏遊び用の道具を一箇所にまとめておこうと準備してて、またソイツを掴み上げ、三月の際と同じ気持ちを抱きましたね。 何処を探しても傷やくぼみが無くて、塗装の剥げた場所も見当たりません。 使われた形跡、海の拾い物には何処かで見つかるものなのに、釣具屋さんから購入したばかりを手にしてるように見える。 道糸も、ハリスも付いてなくて、左右の縒り戻しまでがピッカピカだから、新しい道具に交換しようとした時に、舟の甲板から転がり落ちちゃったヤツかもしれませんね~。 長崎のヨット『HINANO』のお土産にしようと思ってます。 甲烏賊は必ず持ってる舟形の骨みたいなの(← ←)も、飛行機とかトンボと呼ばれるヤツ(→ →)も用途はネズミと同じ。いずれも右側に疑似餌につながるハリスを付けて流します。波にあおられ左右に揺れて、疑似餌をアピールしてくれる。 十年ほど前に立ち上がった『日本漂流物会』も、横文字の『Beach Combing』も、「もっとステキなネーミングにした方がよかったんじゃないの?」と思ってしまう。 流木とかイルカの骨とか石コロとか、釣具のウキとかオモリとか、浜辺に打ち上げられた様々は釣りの度に拾っている。 そんな"浜辺乞食"の師匠格、那古船形『MARINE YASUDA』のご主人から頂いたクジラの骨はこんなのに変身(← ←)です。 そうそう、『日本漂流物会』でした。 直接的なネーミングよりは名曲『椰子の実』(島崎藤村)の一節から頂いて『八重の汐々会』とか、『浜辺乞食の会』だって悪くない。 名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ 故郷(ふるさと)の岸を 離れて 汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき) 旧(もと)の木は 生(お)いや茂れる 枝はなお 影をやなせる われもまた 渚(なぎさ)を枕 孤身(ひとりみ)の 浮寝(うきね)の旅ぞ 実をとりて 胸にあつれば 新(あらた)なり 流離(りゅうり)の憂(うれい) 海の日の 沈むを見れば 激(たぎ)り落つ 異郷(いきょう)の涙 思いやる 八重(やえ)の汐々(しおじお) いずれの日にか 国に帰らん
by molamola-manbow
| 2011-07-27 06:52
| 潜り・磯釣り・海
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