2012年 01月 25日
アタマに『ド』の字なんか付けて「ドアホウ!」などと、まだTVドラマからも聞こえるから、ののしり言葉の『阿呆』はまだ生きている。 では、同じ意味を持った『アンポンタン(安本丹)』の方は? TVゲームの普及などで路地から子供たちの黄色い歓声が消え、言い合いに発展して夕刻の別れ際なんかに「アンポンタ~ン」な~んて。 結構遠く右と左に離れてからでも叫び合ってる光景(声は聞こえるだけだけど)には、もう、久しく接していない。 ![]() イモガイの仲間に『アンボイナ』という貝がいる。 かわいい姿をしてるのに、口先から槍を繰り出して小魚を射止める。 その毒、人をも殺せる猛毒をもつ恐ろしい狩人貝だ。 広辞苑でこの貝のことを調べたついで、お隣りの単語・『アンポンタン』を読んで、面白いことを知りました。 江戸の末期、寛政時代にはカサゴを称して『アンポンタン』と呼んだらしい。 理由まで書いてあって「美味しくないから」 ![]() 江戸時代と現代、日本人の味覚が変わったとしか思えません。 もっとも、カサゴ目の魚たち、それはそれは数が多くって、フサカサゴ科だけでも三百種類を超えるし、時折竿に掛かるオニカサゴは一般の魚屋さんには出回らない高級魚。 水揚げされると同時に高級割烹などが引き取って行きます。 その反対、観賞魚としての価値しかないミノカザゴなども居るから、江戸の町に出回ったカサゴは別種だったのかもネ。 カサゴ ついでだから『新釈 魚名考』(栄川省造著)を引くと、『ツラアラワズ』(三浦半島)を筆頭に、醜さを由来にしたカサゴの方言は数限りない。 味が理由の東京(江戸)方言、『アンポンタン』は異質、著者も「不味いは誤解だろう」と述べている。 魚って、醜いほど旨い! これ、経験則、例外も存在するけど。 ■
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by molamola-manbow
| 2012-01-25 11:05
| 潜り・磯釣り・海
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