2012年 04月 10日
このオヤジ、スズキ目ベラ属のコブダイ、『弁慶クン』なる名前まで持ってる日本一有名なお魚です。 佐渡島は内海府海岸の岩場に巣食ってて、ダイバーには超の字付付きの人気者、潜ると「遊んでくれ~」と向こうから寄ってきます。 ダイバーに愛されてる別の『弁慶クン』、小田原の先・根府川海岸の沖にも居ますから、人懐っさは性格なのでしょう。 佐渡の本家・弁慶クン、根府川の分家・弁慶クン、元気でしょうか・・・・・。 佐渡の『弁慶クン』は1メートルを超える老成魚、年と共に愛嬌詰め込んだオデコの瘤は大きく立派になって行きます。 犯人は『弁慶クン』とは親戚筋のスズキ目ベラ亜目ブダイ科のアオブダイ、刺身と煮物にして食らった。 怖い世の中になりつつあります。 読んだばかりの『海中動物の毒』によると、猛毒・テトラドトキシンのフグ同様に、アオブダイも己は毒を作らないし、作れない。 しかし、食べ物の中に含まれる毒が内臓等に蓄積されて、知らず知らずの内に毒魚へと変化してく魚が増えたらしい。 フグ毒・テトラドトキシンを注射しても、生き長らえるお魚さんも居るらしいんだ。 地球上の有りとあらゆる元素、"毒も徳も"溶け込んでるのが海水ですから、何者にも負けないカラダじゃなくては「生きて行けないのかも」ですね。 アオブダイの毒は鋭い歯でむしり取って食らうイソギンチャクの一種・『スナギンチャク』のバリレキシンが悪者。 サザエ程度なら噛み砕いちゃう丈夫な歯を持ってる『弁慶クン』もアオブダイと同じ雑食魚、スナギンチャクはサザエより簡単に採取できるエサですしね。 分類学上も極めて近い。 何時も釣り上げては食らってるブダイ、コイツも親戚です。 近年、ハタとか、イシガキダイを食らって中毒症状を起こす事故が増えてる。 こちらは海中に普通に存在するバクテリアの中のシガテラ菌が犯人。 人間は体内に蓄積された毒を食べて食中毒になる。 地球の温暖化で熱帯の海が北へと広がり、テガシラ菌の北上が容易になったためだとか。 老成するとクチジロと名前を変え、磯釣り師の垂涎の的となるイシガキダイ、毒の蓄積は若魚より高まりますよね~。 刺身で食えなくなったらどうしよう!
by molamola-manbow
| 2012-04-10 09:48
| 潜り・磯釣り・海
|
アバウト
カレンダー
カテゴリ
以前の記事
タグ
長崎・HINANO(65)
Hinano(53) カエル(27) 魚店・きなり(21) カラス(21) 燻 製(19) 干し柿(18) 古代カヌー(15) ワン公(14) t's Bar(9) 零余子(9) vunvalley(8) ジェシカ(7) Vunvalley(7) マンボウ(5) ザクロ(5) 鯛の餌(5) ロック バランシング(4) HINANO(3) フォロー中のブログ
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||