2012年 09月 07日
おとといの夕刻でした。 駅前スーパーの店頭に氷漬けにされた秋刀魚が初めて並んだ。 一尾298円也の『新漁生さんま』(刺身用)。 隣にはラップを掛けたトレイに二匹並べて『新物銀太さんま』(北海道産)とあって880円。 こなた『旬のお勧め品』、かたや『こだわりの逸品』の高級魚です。 秋刀魚を買うのは近辺の商店街で一番活気のある下高井戸の鮮魚屋さんまで、チャリンコで行くと決めている。 店頭からお客さんが消えないお店、シーズンに総計百尾ほどを購入します。 一尾の値段が100円を切るようになってからのこと、すべてを燻製にして友人、知人に配りまくる。 秋の年中行事ですね。 そうやって待てしばし・・・・・。 ほのかな両手の温か味を心地よく感じるのかもしれません。 両手の中に入り込んできちゃうサカナが居るんだそうです。 そいつをムンズと捕まえちゃう。 佐渡島の秋刀魚の手づかみ漁、宿屋のご主人が身振り手振りを交えて語ってくれたのは二十年ほども前でした。 「漁協には話を通しておくで、好きなだけ拾っていいよ」などと言ってくれるので、お魚追い掛けるのやめてアワビ拾いに転じた。 新魚連の潜りの腕前、甘く見てたんでしょうね~。 遠慮しないでしこたま拾って、二年間でお仕舞いにされちゃいましたが・・・・・。 そうそう、秋刀魚の手づかみ漁のお話しでした。 一尾一尾を手づかみにする秋刀魚、市場に出回ってる野郎達とは姿形が違うんです。 夜中に明かりを点けて、寄ってきた群れを棒受け網でゴソッとすくい獲る漁法では、網の中で秋刀魚同士が暴れまくり、こすれ合って、ウロコはみ~んな取れちゃいます。 取れちゃったウロコはどうなるのか。 お腹の中がパンパンになるほど吸い込んじゃうんですね~、いやおうなしにです。 庭先に七輪持ち出して、長い魚体に苦労しながら煙をモウモウと立ち上がらせながらコンガリと焼きあげる。 アノ秋刀魚の塩焼きの旨さは、程よい苦さのハラワタにありました。 一匹一匹を丁寧に獲ってた小規模漁法の時代には、手づかみ漁じゃあなくとも胃の中にウロコが入り込むな~んてことはありませんでしたから、ハラワタも食えた。 家庭で塩焼きをしなくなった原因、集合住宅が多くなったり、庭がなくなったりの住宅事情の様変わりが原因だといいますが、内臓とウロコの関係もあるんじゃあないかな~。 な~んてね、いまじゃあ、「ジャリッ」な~んて味がして食えたモノじゃあなくなった。 秋刀魚の産卵期は秋口から翌年の三月辺りまで。 途轍もなく長いし、漁獲量が減りまくる他種と違い繁殖能力も高く、安定してます。 観光の目玉に手づかみ漁を復活させて、内臓の旨さを再認識させてほしいね。 全身をウロコで覆った秋刀魚の真の姿、今でも見た目の綺麗なサカナですが、キラキラ度が違うんだと言いますよ。
by molamola-manbow
| 2012-09-07 08:45
| 酒・宴会・料理
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