2013年 07月 26日
奥に二畳半ほどの『朱鷺の間』なる小上がりと、カウンター席七、八脚ほどのお店です。 お隣りのヌードスタジオとトイレは共同でしたから、高級スタンド割烹は我々だけの呼び名です。 気に入らない客には例えスタンドがガラガラでも「今日は満杯」と断っちゃうんだから、高級なお客ばかりが集まるお店、そんな意味です。 我々の様な客ばかりが集まる! 夫婦で仕切るカウンターのふたりは『越路のオトウサンさん、オカアサン』と呼び習わした。 お店だけの付き合いじゃあなくて、お家まで押しかけて毎年宴会を開いてました。 城ヶ島から真鶴半島までを釣りまくって「相模湾のカサゴは釣り尽くした」と豪語していたのが父、ラグビーの大学選手権、日本選手権にも連れ出しましたし、桧枝岐の渓流釣りも恒例行事でした。 manbow blog を『越路』で検索すれば、十回ぐらいはお父さん・お母さんが登場するはずです。 通夜、葬儀に駆けつけた『越路』のオトウサンを父と仰いだコドモたち、最若年でも五十四歳になります。 釣り場で転倒して利き腕を骨折したのを機に、お店を閉じた際は百余人が立食会場を満杯にして引退を惜しみましたが、急な話で我々子供たち、集まれたのは二十人を欠きました。 オトウサンの様に旨いツマミが出せずにすぐに音をあげちゃいましたが・・・・・。 元気なオトウサンと一緒に酒を酌み交わしたのは一年前のコノ時が最後になった。 お向かいにお住まいのТ さんご夫妻、オトウサンとは親戚・兄弟以上に親密な付き合いでしたから、心の痛みが如何ばかりなものか・・・・・。 内緒事ですが『越路』のオトウサン、新宿のテキヤ街を仕切った尾津組の元構成員でした。 ニッポンヤクザVS 台湾ヤクザによる新橋マーケット入居権争い(昭和二十一年)では、新宿から胸に日本刀を抱えてトラックで駆けつけたんですよ。 「立派な商事会社(尾津商事)の経理担当として入社したんだがね~」 柔和な顔ですが身長180 センチ超えの巨漢でした。
by molamola-manbow
| 2013-07-26 09:14
| カテゴリー外
|
アバウト
カレンダー
カテゴリ
以前の記事
タグ
長崎・HINANO(65)
Hinano(53) カエル(27) 魚店・きなり(21) カラス(21) 燻 製(19) 干し柿(18) 古代カヌー(15) ワン公(14) t's Bar(9) 零余子(9) vunvalley(8) ジェシカ(7) Vunvalley(7) マンボウ(5) ザクロ(5) 鯛の餌(5) ロック バランシング(4) HINANO(3) フォロー中のブログ
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||