2014年 02月 28日
高校時代にこんな出来事があったので世界地図を手渡されればすぐにユビ指せる国・ヴァヌアツ共和国、そこのエファテ島で見つかった14片の縄文土器片、土の成分の分析とか、熱ルミネッッセンス法等々の科学分析を経て、「約5000 年前に日本で作られた土器である」との結論が、1990 年代に出されました。 青森・三内丸山遺跡の出土土器と、極めて似ているんだと言います。 縄文模様の土器は南アメリカ・エクアドルのバルビデオ遺跡からも出土していて、まだ結論は導き出されていないものの、縄文人が太平洋を越えて新大陸に渡った可能性を示唆しているとも受け取れる。 このふたつ、太平洋の左端と右端で見つかった‶縄文土器″を最大の援軍に、江戸雄介著の『日本 神々の記憶』(WAV 出版)は、①三内人は太平洋を頻繁に行き来していた②縄文日本は太平洋文化の中枢だった、と書き進めます。 作者は考古学者じゃあありません。 四十年ほども主に海外で仕事をしていたビジネスマンから作家に転身した、古代史ファン半世紀の故人です。 この事を頭に置いて読まなければいけないのですが、大層面白い。 ①と②に絞って筆を猛進させますから・・・・・。 ヘドロに保護されて、原型を保った大型の外洋カヌーが何処かの海に沈んでいないかな~と、遥か昔に想像が飛んで行っちゃう書でした。 太平洋を行き来したカヌーの発掘はソサエティー諸島・ファヒネ島で篠遠喜彦博士が掘り出した一艘だけ。 北欧・バイキングの船はほぼ原形のままの発掘が御座いますが・・・・・。 三内丸山遺跡には船着き場跡も見つかっているのだと言います。 太平洋をほぼ自由に行き来し、ハワイ~ニュージーランドを往復できたポリネシアンの船と航海技術は、どうやって6000キロも離れたヴァヌアツまで土器を運んだのかに通じて行く疑問です。 コイツが判ればな~。 空気を遮断するヘドロ、いい保護膜なのですが・・・・・。 ポリネシアン考古学の篠遠喜彦博士が特別寄稿でサラリと流して、完成の書でもある。
by molamola-manbow
| 2014-02-28 11:04
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