2017年 04月 18日
ラオスの北部に住まう山と森の民・モン族に伝わる民話を集めた本を読んだ。 N G O の『シャンティ国際ボランティア』スタッフの一員としてラオスに赴き、モン族の子供たちのための図書館作りに携わる安井清子さんが収録した民話 1 1 編が内容です。 両親を亡くした子供を引き取った兄夫婦は意地悪で、田圃を作りたいから種が欲しいと申し出た弟の子供に焼き米を与える。 その焼き米の中に一粒、生のトウモロコシが混ざっていて、たわわに実をつける所から物語は始まります。 トウモロコシを荒らしに出てくるのはお猿さん。 がっかりしてしまったのか、やる気をなくしてしまったのか・・・・・? トウモロコシの傍らでふて寝をしておりますと、お猿さん達は死んだのだろうと葬儀をしてくれて何処からか金、銀を運んできてお葬式が始まる。 その後のお話は『瘤取り爺さん』とか、『花咲か爺さん』と同じ。 真似をした兄夫婦は崖から落とされて死んじゃう。 一夫多妻制の民で、意地悪するのは第二の妻、ヒキガエルが実は立派な王子だったり、チョウチョになって天国で幸せな暮らしをすることになったり・・・・・。 タ~クサンの虎が生息していて脅威にさらされていたための裏返しでしょう。 トコトン間抜けでドジな生き物として虎は扱われてる。 モン族-----出自は紀元前1500年前に中国東北部に到着したオーストラロイドの一派で、中國北東部では苗族(ミャオ)と呼ばれている。 東南アジアへと南下したのはその一派でベトナム、タイ。ミャンマー等の山岳地方で暮らす山の民、文字を持っていなかったらしい。 そうした民族の民話の中に、『 徐福伝説 』そっくりの話しが伝わっている事を何処かで読んでる。 始皇帝に命じられて、不死の薬を取りに東方に船出したまま戻らなかったというのが徐福物語。 モウ族の徐福物語は・・・・・・ 中国の王様に大層気に入られたリーハーというモウの若者が主人公。 王様の家来はそれが気に入らない。 そのねたみから海の向こうに不老不死の妙薬が有ることを王様に吹き込んで、リーハーに取りにいかせるよう仕向けます。 リーハーは鶏や豚の家畜、様々な職工に男女の家来を従えて太平洋に船出する。 そうやってたどり着いたのが日本で、リーハーは不老不死の妙薬にはたどり着けなかったものの、家来と共に日本人の先祖となったというお話でした。 安井清子女史が収録した民話の中身、"文字を持たない民の歴史書"とまでは行きませんでしたが、よく似た民話の数々から、「 ヒョットすると祖先はモウ !? 」と己の祖先に想いが飛ぶ。 朝鮮半島経由じゃなくて、黒潮に乗って東南アジアから直接船で !!
by molamola-manbow
| 2017-04-18 10:10
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