2006年 01月 14日
古めいたセピア色の"突然の出現"は、精神衛生上は良いことかも知れません。 でも、経済的には生産活動を阻害することにつながって良くありません。 探し物は別にあったのに、ついつい見入ることになって、大切な失せ物探しを忘れて仕舞いますものね。 私の場合は、失せ物探しを忘れた訳ではなかったけれど、「コイツで b l o g を仕上げよう」と、パソコンの前に座る羽目に陥りました。 文章を打ち終わって、忘れていなければシッカリ探すつもりですが、こればっかりは確約できません。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 拡大写真(→)の右端、とっても可愛い少年が、私です。 これって、"とっても可愛い私"を披露したくて拡大した訳では御座いません。 ちらほらと写っている褌姿を、「当時は六尺をキリリと締めるのも普通だった」と、言いたかっただけなのです、念のため。 いまでは学習院ぐらいでしょうか、中学生に赤褌を締めさせて泳がせるのは・・・・・。 写真の海岸は 4 2 f t のセーリングクルーザー『 H i n a n o 』に乗るために、半世紀後の昨今、足繁く通うようになった房総半島の富浦・原岡海水浴場です。 そうなんです、『 H i n a n o 』の母港の五十年前は、この様な姿でした。 写真後方の突き出した岬は逢島崎。 富浦の旧港は逢島崎の岬にへばりつく様にくっついてた。 現在の富浦新港(北係船)は浜の反対側、大房岬を背負って築かれましたから、写真では手前側になり、『 H i n a n o 』も新港に係留されております。 写真説明は以上ですが、三、四年前、富浦港の外に『 H i n a n o 』をアンカリングして遊んでいた時、以下の様なコトがありました。 五十年前の私と同じように、学校の臨海施設(富望荘と言ったと思います)に宿泊中の後輩たち。 彼らの遠泳訓練に出くわしたのです。 漁船と手漕ぎボートに前後左右をガードされて沖を目指す一団の中に、「せんせ~い、もう駄目だ!引き揚げてくれ~」と泣き声で訴えながら泳ぐ少年がいたのです。 「もう少し、辛抱して泳げ」と檄を飛ばす付き添いの先生。 ヨットの上から、私も声援しました。 なんたって可愛い、かわいい後輩たちです。 「駄目だ~ッ!溺れちゃう~」 「せんせ~い、引き揚げて・・・・」 と、ウルサイ一人を含んだ少年の一団は、ヨットの横をゆっくりと泳ぎ過ぎます。 そして・・・・・・・・ ・・・・・・・・泣き声は次第しだいに遠ざかって行き、そのまま消えて数刻です。 今度は遠くから、「せんせ~い、限界です~ッ」のあの泣き声が、近づいてきました。 見守っていると、あの少年です。 どうやら、スタートからゴールまで、「もうだめだ~」と叫びながら泳ぐつもりらしい。 心なしか、叫び声はかすれて来ておりましたが、叫ぶことは止めません。 少年の性格を先生もしっかり把握しているのでしょう。 「泳げてるだろう。ゴールはすぐそこだ」と励ますだけで、ボートを少年に近づけようともしません。 再び我々の声援を受け、少年たちの一団はゴールの浜辺目指して「駄目です~」の声とともに去りました。 アイツには、アイツの考えがあってのことだと思いましたが、笑っちゃいましたねえ。 夏が来て、富浦沖にアンカリングすると、いまだに話題に上って、笑っちゃいますもの。
by molamola-manbow
| 2006-01-14 17:26
| ヨット
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