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2006年 02月 10日

『蕎麦のかけ箸』Link記念

                        住まい(世田谷・経堂)の近くで及第点は写真の二店。
『蕎麦のかけ箸』Link記念_d0007653_0434153.jpg『蕎麦のかけ箸』Link記念_d0007653_0482548.jpg
    駅北口の『経堂』(3428-4538)                               赤堤の『ひらた』(3325-3487)

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お蕎麦の"たべある記"を、とっても楽しそうに綴っていらっしゃる『蕎麦のかけ箸』さんから、法外なことにリンク頂くこととなった。
とっても喜ばしいことなので、久しぶりにというよりも、manbow-blogで初めての"蕎麦"を取り上げることに致します。

地下鉄有楽町線の東池袋駅から徒歩で3分ほどでした。
十割蕎麦を食わせた『生粉打ち亭』の亭主のお話です。
亭主の名前は失念(池田??)して仕舞いましたが、
わたしが『生粉打ち亭』の存在を知ったのは、12chの番組『テレビチャンピオン』で、初めて蕎麦が取り上げられた時でした。
その蕎麦打ち王争いの演目の中に、一人前の蕎麦を、己の手の感覚だけで、いかに正確に、スピーディーに蕎麦ザルの上に盛って行くか、というのがあったのです。
観ていて腹が立ちました。
蕎麦がザルから垂れ下がっていようが、切れっ端が張り付いていようが、出演者はまったく意に介さず、蕎麦ザルを積み上げて行きます。
蕎麦に対する愛情であるとか、客への配慮であるとか、そうしたものが完全に欠落した態度ですから、蕎麦好きには居たたまれない光景でした。
『蕎麦のかけ箸』Link記念_d0007653_16151751.jpgそんな中で、『生粉打ち亭』の亭主だけが、只ひとり、自分の世界にひたっておりました。
綺麗に盛る、のその上を行く「美しく盛ること」に専念し、僅かなザルしか積み上げられずに予選落ちするのです。
「ここの蕎麦は間違いなく旨い!」
煮えくり返る腹の中で、これだけは確信として残りました。
通うようになります。
亭主が客と遊んでくれるのも楽しかった。
能書きは少しも垂れません。
「寿司も蕎麦も江戸の職人の食いものだあね、どうやって食おうと客の勝手さあ」の口です。
それでいて、
「こいつですすると、蕎麦の味など味わう暇なくなるよ~」
と、いたずらっぽそうに、とんでもない辛さの大根オロシを手渡してくれたり
「野菜の天婦羅はこうするのが一番」
と、有機栽培の人参一本を葉っぱごと縦割りにして揚げたり・・・・・・。
珍しいトランペットフィッシュ(矢柄)の刺身を賞味したのもここでした。
お店は小汚いのだけど、美味しい十割蕎麦の味に、何時もプラスアルファーまでついて、堪能して帰る蕎麦屋でした。



・・・・・・・・と、まあ、『生粉打ち亭』をず~っと過去形として書いてきたのは、最後に訪れた時に「地域再開発で立ち退かざるを得ない」などと話しをしていたからです。
暖簾分けのお弟子さんが江戸川橋辺りで店を出したと聞いています。
一度訪れてどちらに移ったかを聞かないと話は完結しませんが、わたくしにはとっても懐かしいお店でございます。 

by molamola-manbow | 2006-02-10 00:47 | 地元・経堂


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