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2006年 12月 25日

釣友の遺品

佃島生まれの佃島育ち。
生業は家康から纏(まとい)を賜った江戸町火消しの流れを組む鳶職でした。
江戸から続く火消しの方でも、佃の自衛消防団の若頭。
そんな江戸っ子を絵に書いた様な釣友が五十代の若さで世を去ってから三年が経つ。
イナセと言うよりも強面のツラ構え。
チョッと見は怖そうで近寄り難いのだけど、とてつもなく面倒見が良くて、下田・田牛(とうじ)海岸の民宿を借り切る夏恒例の潜り漁を、二十年近くも仕切ってきた。
就学前の児童から、酒ばかりかっ食らう我々まで、老若男女が大挙して押しかけてくる面倒なイベントを、である。
『弥(わたる)チャン』と、チャンづけで呼んでいた彼の意志を継ぎ、このイベントはその後も続いているけれど、かつての賑わいはない
釣友の遺品_d0007653_11122081.jpg
そんな弥チャンの厳父から、式根島釣行の準備を終えた折も折、「使って貰っては頂けないだろうか」と、手紙の添えられた釣具の遺品を頂いた。
2.5号の磯の上物竿ひと振りと、タモ網、伸ばすと3メートルほどになる二本繋ぎの手銛、などである。
面倒見の良さは竿の手入れにも表れていてまるで新品、不具合は何処にも無い。
式根島に持って行く予備の竿をどれにしようか、迷っていた矢先だから、選別はこれで決まった。
有り難く使わせて頂くことにして、余ほどの事がない限り、今回の式根の磯では弥チャンの竿で通そうと

遺品の竿で大物を掛け、遺品のタモで一丁あがり
これで初釣りは決まりである。
唯一の不安は弥チャンが典型的な雨オトコだったこと。

お願いだから、雨なんぞ降らせるなよ~と、これは弥チャンへのお願いだ。

by molamola-manbow | 2006-12-25 19:22 | 潜り・磯釣り・海


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