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Hey! Manbow

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2007年 07月 26日

夏の夜 走馬灯は回る

そして時計の針が十年間を溯った二十八日夜のおとうさんです。
宴は大いに盛り上がり、来春一月の再会を
昔しょっちゅう遠征を掛けた福島・桧枝岐村まで、バンドリ(晩鳥?=ムササビのこと)を食らい、岩魚行脚に出掛ける話まで持ち上がりました。
     (この項だけ二十八日) 
夏の夜 走馬灯は回る_d0007653_10111514.jpg
暖簾を払って首を突っ込み、腰を屈めて古めかしいガラス戸をガラガラッ。
「オヤッ、きょうは早かったね」。
足を踏み入れて右へ一歩、コの字に曲がったカウンターの、黒電話などが乗っかってて狭っ苦しいところに進むと席はニ脚。(左端)。
真っ直ぐに奥へ向かっても、席はたったの五脚(中央)。
カウンターを無視して更にズズズィ~っと進むと、小上がりとは名ばかりの畳プラス板敷きの三畳弱がどん詰まり(右)。
こっち向いて並んでるふたりなど、席が無くて小上がりにチョコンです。
お隣のヌードスタジオとは共通のトイレでつながっていて、スッポンポンのオカマのオネエさんと、バ~ッタリ
な~んてこともあった、新宿二丁目の小さなちいさなスタンド割烹のことで御座います。
夏の夜 走馬灯は回る_d0007653_12285384.jpg
何故に店主は我々を可愛がって呉れたのでしょう。
夜毎、明け方、連れ立って訪れては「明日まで待て」と渋る〆鯖を、無理やり出させて「ちょっと浅い」。
刺身の盛り合わせを頼んで、「オレ、烏賊が大好きだから多めに」。
勝手に名前を付けちゃって、我々専門のメニューまでこさえたっけ。
余り屋号では呼び合わずにお父さんの店」とか「口のでっかいおかあさんの店などと。
釣り場で転んでケガをして、「店を畳む」と引退してから十年、いや、もう少し経つかな
ことしは亡くなった口のでっかいおかあさんの一周忌でした。 
客の中からも故人が出ました。
在ニューヨーク、そして行方不明も・・・・・・。
新宿で呑みたいがためにタクシー代を千円以内と定め、次第次第にアパートを新宿に近づけさせた酒第一主義の時代は、もう霞の向こうで御座いますけど・・・・・。夏の夜 走馬灯は回る_d0007653_14244046.jpg
お母さんの一周忌は、古き佳き、今は昔の楽しかりき走馬灯を回させました。
久しぶりに、おとうさんを囲もう企画
御年八十三歳、なおバリバリの呑ん平です。
ともに釣りを楽しんで、その帰りに押し掛けた相模原のお宅まで、大挙して一品(逸品でも可)持参で参上します。
期は二十八日、明後日。

深酒に注意
ごもっとも
店で知り合い、おとうさんに媒酌してもらったカップルを、お目付け役に付ける所存で御座りまする~。

by molamola-manbow | 2007-07-26 20:09 | 酒・宴会・料理


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