2007年 08月 25日
「なぬ?!」 などと小さくつぶやいて、顔を書棚に近づけながら眼鏡などずりあげちゃいました。 イギリス人・モーティマー夫人がどのようなヒトかは知らないけれど、本の題名は知っていた。 "可笑しな可笑しな万国ガイド"なる副題を付けた『不思議な世界地誌』(バジリコ社)。 「たしか先月の半ばごろ、朝刊一面の書籍広告に載ったヤツだぞ」 本棚から引っ張り出してめくると、 2007年7月19日初版第1刷発行。 暑くならないうちにと、ペダル踏み踏みのご近所古本屋巡り。 早起きは三文の徳、ほどに早起きした訳じゃないけれど、頭の隅に引っ掛かってた本、偶然にもゲットしました。 帯封いわく、 そこまでいうか! 唖然、呆然、憮然。 清々しいほどの独断と偏見が炸裂!十九世紀のビクトリア朝、児童文学者のトンデモガイド(途中略)。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 本の持ち主が早々に手放した理由、判った気がします。 きっと読みながら、ニヤニヤしようと買ったに違いないのです。 manbowも"可笑しな可笑しな万国ガイド"なる副題にひかれ、 帯封の『笑えます』にググッとくるものがあったのですから。 でも、鋭くもなければ、ユーモアもない。 ダラダラ、ダラダラと、聞きかじった話をそのまま、平坦に綴った本でした。 この種の本、間違った記述は承知の上の購入なのです。 間違いは間違いとして、ユーモアとか、風刺とか、作者の鋭さ、大切なのは"意地悪さ"がないと面白くないのです。 そいつが爪先ほどにもない。 日本を真っ先に読み、訪れたことのある先々を読み・・・・・。 五十九の国と地域が紹介されているけれど、三分の一ほどで投げ出しちゃいました。 会社の行き帰りに、探偵小説、スパイ小説を読み漁ってた頃、題名の『グレムリン』を『クレムリン』と読み違えて、購入しちゃって以来の投げ出しです。 asahi.comの書評氏いわく、「鋭い」のだそうだ。 その例として、 全体にトンデモだらけなのに、ときどき、はっとする記述がある。 アフガニスタンでイギリス人が殺されることに対して、「アフガン人を責めることはできません……彼らは自分の国を守っただけなのです」。 また黒人については、「ただ肌の色が黒いというだけ」で差別されるのは、「まちがったことだと思いませんか?」。 当時のイギリスという国、どこの国から見ても搾取する側の敵、だからあちらこちらで殺されてるんだよ。 黒人差別、その大元は今でさえ肌のイロなんだよ。 夏休みの少年少女を、帯で釣ろうとした、一種の詐欺本だと、はっきり言わんかい。 不思議の三文字に弱くって、地学に興味があって、オジサンもまんまと騙されたんだ!
by molamola-manbow
| 2007-08-25 10:36
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