2007年 09月 03日
昨日、ハゼの試し釣りをして参りまして、台所に立ってハラワタなど処理しておりますと、ベランダの方から聞き慣れた鈍い音がしました。 手摺から床に飛び降りた際の野良猫の「ドサッ」。 只の野良ではありませんよ。 前ボスを追い落とし、近隣の野良社会の頂点に立ったのが去年です。 数が月前には眉間に傷を負いながら、チャレンジャーの挑戦も退けた歴戦の勇士なのです。 面構えも昔々、動物園で観た黒豹を彷彿とさせて呉れます。 暗闇で目を光らせると、金色に不気味に光るんです。 野良猫中の野良、そんな野良なので御座いますよ。 その精悍無比な黒豹まがい、野良の中の王が、哀しいことに、いにしえの猫族の生活を忘れちゃっているんです。 江ノ島裏磯に住みつく野良などは、隙を見て人間様の釣果を掠め取る術を磨いているし、キタマクラ(河豚)その他の毒魚を投げ与えても見向きもしない知恵の持ち主なんですけど・・・・・。 比べてこいつは爪の垢でも煎じて飲ませなければいけません。 先ほどまで泳ぎまくっていた新鮮この上ない鮮魚、しかもご主人が釣り好きだから頂ける旬のはしりの江戸前のハゼに、見向きもしないんですから。 まだございます。 余りにも小さいので、苦労しいしい腹を割いた、ワタ抜きですよ、しんどかった! 一べつしただけで終わらせちゃうこたあ、ないじゃないですか。 写真は一夜明けた今朝の一枚。 頭にきたので、猫跨ぎの上からキャットフードをぶっかけておいたのですが、それだけは食べた形跡があります。 「野良が生魚の味を忘れちまって、どうするんでしょう?」
by molamola-manbow
| 2007-09-03 09:45
| 犬・猫・蛙に動植物
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