2008年 07月 29日
「防水バックを持ってたら貸して~」と電話が掛かってきたので、代々木上原の蕎麦屋『山セミ』を指定して持って行った。 来月三日から一週間、知床をシーカヤックで巡るのだという。 マグロ資源の調査船に乗って、五ヶ月掛けてドーハまで往復してきたのは去年の秋だったでしょうか。 そんな女性だから、バックを手渡し、蕎麦をすすって「じゃ~ね~」と言う訳には参りません。 お客さんがダ~レも居ない口開けに入って看板まで、ひとテーブルを独占して延々と話し込んでしまいました。 話のメーンは知床巡りではない。 関西を出て小笠原、ハワイ経由カナダ・バンクーバーまで、ヨットで太平洋を渡ったお話し。 今から十七年前、二十三歳の時の経験だけど、昨夜はハワイの手前、ジョンストン島に逃げ込んだところまでで時間が来て仕舞いました。 第一、クルー募集の記事をヨット専門誌で読み、応募して乗り込んだのがヨットの事始め。 その初体験のヨットに乗って太平洋を横断しちゃうのだから、スタートで仰天させられる。 七人で日本を出発して小笠原にたどり着いたところで早くも二人が下船しちゃう悪天候。 酔って大変な目に合わされたのに彼女は降りない。 二週間の風待ちをした再出発でも、台風に追いかけられて海はさらなる大荒れ。 とうとうメーンセールを破って仕方なく民間人立ち入り禁止の軍事施設ジョンストン島に緊急入港するのだ。 「緊急事態の連続だから、マグロのようにひっくりかえってはいられないの。船の情況を見て上陸が許可された」 ハングライダーに手を出して落っこち大怪我を負ったりもしている。 女丈夫とはこのヒトのために作られた言葉じゃないかと考えちゃうほど凄い体験をしているのに、大事件を日常茶飯事の様に話すのだ。 「知床から帰ったらまたね~」と別れたけれど、太平洋横断の話も、まだハワイまでも行き着いていない。 メモ帳持って行かなかったから、もう一度最初から話を聞いてもいいし、知床で何処かの中学生の様に、ヒグマを蹴っ飛ばすかもしれないし・・・・・。 ゼ~ンブ話を聞くには、一度だけでは済みそうにない。 「最近は結婚を考えるようになってきた」 やることなすことを別にすると普通の女性。 誰一人として凄い体験の持ち主だってこと、気付かないでしょう。
by molamola-manbow
| 2008-07-29 07:59
| ヨット
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