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2008年 06月 24日 ( 1 )


2008年 06月 24日

煙突は街のランドマークだった  かな

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「ジャ~ね~」
「三時だよ~」
「絶対遅れちゃダメだからね~」
四つ角で別れた途端、背中のランドセルガタガタいわせて一目散に駆け出した。
d0007653_171263.jpg十円玉何個貰えばよかったのだろう。
記憶の中の三時という数字だと、学校はまだ終わってない時間のような気もするけど、とにかく記憶では三時だ。
ランドセル放り投げると、十円玉と棒っきれ削って作った机の上の潜水艦かっさらって表に飛び出した。
ガラーンとして、甲高い声だけがやたらに響き渡るガラン。
真新しいお湯を満々と満たした湯船。
潜ると女湯との仕切りは途中から無くなり、壁の向こうに顔出せるのに気付いたのもこの時だった。
「オマエたち、もういい加減あがりな」
番台のひと言がお遊びのお開き。
d0007653_16245044.jpgユデダコとなったガキども、からだも洗わずに下駄突っ掛けて外に出た。

半世紀の時が流れ、銭湯の木戸に張り紙が雨に濡れていた。
重油の高騰で今月末をもって店を閉めるとある。
八十年のご愛顧を感謝とある。 
経堂・すずらん通りの『塩原湯』
あとわずか、我が家の二階からも見えている煙突の取り壊される前に、一度行かなければならない。
潜って向こうっ側に顔だしたら、「アラ、ボウヤ、何処からきたの?」な~んて声、もう、掛けてくれないだろうけど、行かなければ。
棒っ切れ削った潜水艦もってても、「キャ~ッ、だれか~!!
思い出がひとつ、消えてゆく。
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by molamola-manbow | 2008-06-24 04:23 | 地元・経堂